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放送内容

口内炎

2020年02月15日

[過去の放送内容]

今回、口内炎についてお話を伺ったのは、福岡歯科大学 口腔腫瘍学分野 教授の平木昭光(ひらき あきみつ)先生です。

■口内炎とは

口は外部からの体の入口でもあります。
口の中は、食べ物や空気に含まれている細菌やウイルス、ほこりなどが付着しやすく、不潔になりやすい場所です。
健康な人であれば、唾液や体の防御機能によって清潔に保たれますが、
かぜや睡眠不足などで体調が崩れると、唾液の性質や分泌が変わって細菌やウイルスの感染を招きやすくなります。
こうして口の中に起こる炎症が口内炎です。
粘膜が赤く腫れたり、潰瘍や水泡ができたり、出血や痛みを伴うので、物を食べる時などに厄介な思いをすることが多いです。


■口内炎の原因

口内炎の原因はさまざまで、ウイルスによる感染、口の中を噛んだり入れ歯の金具が接触したりといった物理的な刺激、
ビタミンBなどの栄養不足やストレスによる免疫力の低下などが考えられますが、原因がはっきりしない場合もあります。


■口内炎の経過

口内炎の多くは放っておいても1~2週間で自然に治ります。
ところが口腔がんや、全身に慢性的な炎症が起こるベーチェット病といった他の病気の症状として口内炎が起こる場合もあるので、
なかなか治らなかったり、度々再発したりするようなら注意が必要です。


■口内炎の種類

口内炎は原因や状態によっていくつかの種類に分けられます。
最も多いのがアフタ性口内炎で、丸くて白い潰瘍の周りに赤く縁取られた所見が特徴的です。
これが頬や唇の裏側、舌や歯ぐきなどに発生して、物を食べた時などにしみるなど強い痛みを伴います。
続いて多いのが熱い飲み物で口の中を火傷したり、口の中の傷に細菌が感染したりして起こるカタル性口内炎です。
粘膜が赤く腫れたり水疱ができたりします。口の中がヒリヒリする、いわゆる粘膜の荒れた状態もこのタイプに含まれます。
痛みはそれほど強くありませんが、唾液に粘り気が増して口臭が強くなったり、味覚が鈍くなったりすることがあります。
高齢者に多いカンジダ性口内炎は、粘膜の広い範囲に白いコケのような膜ができるのが特徴で、口の中の常在菌であるカビの一種が繁殖して起こります。
薬を飲んだ副作用で起こる薬物性口内炎や、銀歯などの金属が刺激となって発症するアレルギー性口内炎は悪化すると全身に症状が及ぶことがあり、注意が必要です。


■口内炎の治療

口内炎の多くは1週間程で自然に治りますが、
痛みが気になるようであれば、まずは市販の飲み薬や塗り薬、ビタミンBのサプリメントなどで様子を見るのも良いです。
症状が2週間以上続いたり、口の中全体に広がったりするようであれば歯科や口腔外科、耳鼻咽喉科を受診して原因をきちんと調べる必要があります。
治療薬は飲み薬や塗り薬の他に、シールタイプや、専用の小型噴霧器を用いて患部に吹き付ける粉剤もあるので、口内炎の部位や範囲で使い分けると効果的です。


■口内炎の予防

口内炎の予防では生活習慣の改善が大切です。
アルコールやたばこ、菓子類はビタミンを損なうので控える、睡眠不足を解消する、入れ歯の不具合があればしっかり直す。
他、歯磨きで口の中を清潔に保つ事が治療や予防に効果的です。

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