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毎週土曜 午前10:00~

放送内容

飲みすぎに注意!

2020年12月05日

[過去の放送内容]

今回、飲みすぎに注意!についてお話を伺ったのは、大博通り内科・総合診療クリニック 院長の古庄 憲浩(ふるしょう のりひろ)先生です。

■「飲みすぎ」今年の注意点

今年は新型コロナウイルス感染の影響で、外で集まってお酒を飲む機会は少なくなっているかと思いますが、
一方で、自宅でひとり飲みをする人が増えています。
私の患者さんの中には、テレワークが増えて自宅でのお酒の量が増えたという人もいます。


■飲みすぎで注意したい病気

慢性的なお酒の飲みすぎでまず注意したいのは肝臓や膵臓、食道の病気です。
また脳梗塞や大腸がん、痛風などの発症リスクにもなるとされています。その他にもさまざまな病気との関連がいわれています。


■関連① 骨粗しょう症

慢性的な飲みすぎによって、アルコールから分解されたアルデヒドが骨量の低下を招いて骨粗しょう症につながることがあります。
またお酒をたくさん飲むと利尿作用によってカルシウムも少し減ります。


■関連② 乳がん

お酒をたくさん飲むと、人によっては卵巣で作られる女性ホルモンのエストロゲンの血中濃度が上昇します。
これによってがん細胞が増えるのではないかと考えられています。


■関連③ 認知症

血管がもろく、硬くなるのが動脈硬化ですが、
お酒の飲みすぎによって脳の血管で動脈硬化が進むと、アルコール性認知症につながることがあります。
アルコール性認知症になると脳内の血流が悪くなって脳が萎縮し、物忘れなどの症状が起こります。
また、アルコールを分解する際に発生するアルデヒドが脳に直接 影響を及ぼし、認知症につながることもあります。


■飲みすぎ対策

厚生労働省は1日平均の純アルコールで20g程度を適度とし、
慢性的に1日60gを超える人はアルコール中毒の危険性があるとされています。
1人で飲んでいると、止める人がいないこともあってお酒がついつい進みがちです。飲む量はあらかじめ決めておきましょう。
また毎日 晩酌を欠かさないという人は ぜひ休肝日を作りましょう。
お酒の量が増えたなと感じた場合には医療機関、あるいは地域の自治体にある相談室を訪ねてみてはどうでしょうか。

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