AI問診
2021年04月24日
[過去の放送内容]
今回、AI問診についてお話を伺ったのは、AI問診の開発者で Ubie(ユビー)株式会社 共同代表取締役・医師の阿部 吉倫(あべ よしのり)先生です。
の■AI問診とは
AI問診とは、インターネット上で行う問診システムです。病院で診察前に行う問診を人工知能のAIが効率よく代行します。
例えば、患者さんが「お腹が痛い」と入力すると、AIはおよそ5万件の論文を学習しているため、
その膨大なデータを駆使して、お腹のどの部分が痛いのか、いつから痛いのかなど、患者さんに最適な質問を選んでいきます。
患者さんが質問に答え終わると、AIがその内容から関連する病気を複数選択して医師のパソコンに転送し、その情報は医師の診察に役立てられます。
■AI問診のメリット
通常の問診では、まず看護師が来院した患者さんに症状などを聞きます。
それらを元に看護師がカルテを作成し医師に渡すのですが、その作業にはどうしても時間を要するため、患者さんには少なからず待ち時間が発生していました。
AI問診では、膨大な問診データから患者さんの訴えに合わせて最適な質問が出されます。
その答えからカルテが作られるので、看護師による問診やカルテの作成が不要になって患者さんの待ち時間が短縮されます。
■AI問診の特徴
患者さんは、例えば頭痛があると「ズキズキ痛い」「ビリビリ痛い」など感覚的に表現することがしばしばあります。
AI問診では、患者さんが訴えた症状から問診内容が次々と作られていくので、
患者さんが本当に訴えたかった症状を診察の前に医師や看護師に伝えることができます。
また最近では、新型コロナウイルス感染拡大の影響から自己判断で病院の受診を控える人が増えています。
AI問診では、来院前に自宅のパソコンやスマートフォンから症状を入力することで、病院での滞在時間をより短くすることができます。
■まとめ
AI問診は学習して進化するシステムなので、患者さんから得られる情報を随時データとして収集して機能を拡充しています。
医療現場の効率化に貢献することで診察までの待ち時間が減って、より良い医療環境を作ることが期待できます。