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信念と恩師

2025年06月14日

[大分県]

久留島武彦(2)

久留島武彦

大分県玖珠町出身の児童文学者・久留島武彦。
日本のアンデルセンと呼ばれるきっかけとなったのは、二人の教育者との出会いでした。

明治・大正・昭和と三つの時代にわたって子供たちに人が人として生きるための教えを、童話を通して伝え続けた久留島武彦。
彼が、初めて語りの面白さに引き付けられたのは、お寺の住職が開いた説法会でした。
戦国武将・加藤清正や日蓮聖人の一代記などに興味津々だったそうです。

大分の中学に進学した久留島は、アメリカ人の英語教師ウェンライトと出会います。当時、豊かな自然の中で育った彼の夢は、牧畜の仕事に就くことでした。ところが、ウェンライトに、こう言われたそうです。

「君は人を育てる人になってください。」

久留島武彦記念館 金成妍館長
「久留島先生は、ウェンライト先生に出会う事によって、人類愛、多様性、自由、平等などを学んだのではないかと思います。」

その後、教育者を目指していた彼は19歳の時、もう一人、人生に大きな影響を与えたキリスト教思想家の内村鑑三と出会います。
内村の講演を聞いて、人生は何を成したかより、どう生きるかが大事だということに気付かされたそうです。

ウェンライト、そして内村鑑三から大きな影響を受けた久留島。
しかし、その翌年に日清戦争が勃発します。これが久留島を児童文学の道へ向かわせることになるのです。

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