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毎週土曜 よる10:54~

放送内容

貼り薬誕生の背景

2021年10月16日

[佐賀県]

朝日万金膏(3)

「朝日万金膏」は、今からおよそ120年前の明治後半、現在の佐賀県鳥栖市田代地区で製造販売されました。
数件の薬売りたちが協力しながら完成させ「越中富山」で始まった置き薬の販売網によって「田代売薬」の主力商品として全国へ広がって行きました。

1889年(明治22年)に開業した鳥栖駅。
この駅の開業により、鉄道従業員などが多く集まりました。肉体を酷使する重労働に携わる人々も多く、筋肉痛・肩こり・腰痛などの悩みを抱えていたといいます。

販売当初から、肩こり、打ち身、アカギレなどに効能があると好評で、パッケージも肉体疲労を癒やす意味で、力士や体格のいい男性のイラストを使用し、次第に認知度も上がっていきました。

こうして全国に販売網を広げていく中で起こったのが「スペイン風邪」でした。
ウイルスに感染した人が発症した際、高熱を出した時の関節痛を和らげる効果があったことで、全国から注文が殺到した「朝日万金膏」。

しかし、「スペイン風邪」に苦しむ多くの人たちを癒やすためには、難題が待ち受けていたのです。

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