我一茶壺
2024年05月25日
[佐賀県]
売茶翁(4)
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売茶翁が京都で開いた、日本初の喫茶店ともいわれる「通仙亭」。
故郷・佐賀には、その名を受け継ぐサロンがありました。
地域の先人・売茶翁の功績を広く情報発信しようとNPO法人が中心となって開いた施設です。
所蔵資料のひとつ、掛け軸に残された売茶翁の漢詩。
ここに売茶翁の生き様が詰まっているといいます。
NPO法人「高遊外売茶翁顕彰会」理事長 川本喜美子さん
僧侶としての地位を捨て、茶を売る一介の老人“売茶翁”となった自らの姿こそが、人には身分の差などない!自由なんだ!という強烈なメッセージだったのです。
その生き様は多くの文化人たちにも影響を与えました。
人物画を描かなかったという伊藤若冲が、売茶翁の肖像だけは10枚近く描いたことからも、存在の大きさが伺えます。
誰もが楽しめる煎茶の魅力を広めた売茶翁は、同時に豊かな文化を育んでいったのです。
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