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命を支える杖に

2024年07月20日

[熊本県]

北里柴三郎(3)

不可能といわれた破傷風菌の純粋培養に成功した北里柴三郎。
世紀の大発見の先に見ていたものとは――
「日本人留学生キタザト。破傷風菌の純粋培養に成功」
この衝撃的なニュースは、ドイツだけでなく世界中を駆け巡ります。
しかし、その快挙も柴三郎にとってはひとつの通過点でした。
目指すのは、人々を破傷風の恐怖から救うこと。
そしてたどり着いたのが“血清療法”でした。

北里柴三郎記念館館長 北里英郎さん
「破傷風の原因は菌が出す毒素だと気づいた柴三郎は、毒素を薄めて動物に打っていくと、血清中に毒素を壊す抗毒素ができた。それを人に使ったのが血清療法です。抗菌薬など無い時代に人類が伝染病と闘う初めての術となった。」

「人々の命を支える杖となりたい」
これは柴三郎が残した言葉です。

数々の成果により、名門ケンブリッジ大学を始め複数のオファーが舞い込みますが、日本への帰国を選択。
帰国後は感染症専門の研究機関の必要性を説き、福澤諭吉の支援により伝染病研究所を設立し、所長に就任します。
その後もペスト菌を世界で初めて発見するなど成果を上げ、やがて研究所は国立に。
まさに命を支える杖として日本の伝染病予防医学を前進させていくのです。

ところが…
61歳の時、突然、所長を辞任。
柴三郎は研究所を離れることになったのです。
いったい何が…

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