MAP 閉じる

検 索 閉じる

番組検索

番組キーワードから探す

番組名から探す

KBCマップ

エリア

放送内容

熱と誠のドンネル先生

2024年07月27日

[熊本県]

北里柴三郎(4)

今夏発行された新千円札の顔となった北里柴三郎。
日本近代医学の父と称される偉人には、もうひとつの呼び名が…。
柴三郎が設立し、やがて国立となった伝染病研究所。
しかし、1914年、それまで管轄していた内務省から文部省へ移管されることが一方的に通達されます。
これに激怒した柴三郎は所長を辞任するのです。

北里柴三郎記念館館長 北里英郎さん
「内務省だと研究を実際に応用して人々を救える。
研究のための研究をする文部省の傘下に入るということは絶対に受け入れられなかった。」

“研究は予防や治療につながってこそ”
自らの信念を貫く柴三郎は国立研究所所長の地位を捨て新たに北里研究所を設立しました。
彼の門下生の中からは後に赤痢菌を発見する志賀潔ら医学史に名を刻む人物を多く輩出しています。

その門下生たちがつけたあだ名が「ドンネル先生」。
平たく言えば“雷おやじ”です

北里柴三郎記念館館長 北里英郎さん
「仕事上の失敗には怒るが、外部に対しては自分が責任を負う。
親分肌で人を魅了する何かがあったのでしょう。」

故郷・小国町にも図書館を設立するなど、医学界の発展と後進の育成に尽くした北里柴三郎。
新しい千円札を手にしたら、九州が生んだ偉人の情熱に思いを馳せてみては。

過去の放送内容