伝説の博多人形師
2025年04月05日
[福岡県]
小島與一(1)

今からちょうど100年前、パリの人々を魅了した「ハカタ・ドール」。
伝統の博多人形を世界に知らしめた伝説の人形師に迫ります。
城下町・福岡と商人のまち・博多をつなぐ福博であい橋。この博多側の入口に建つ
「三人舞妓」の銅像。実は今から100年前、パリの博覧会で銀賞を受賞した博多人形がモチーフとなっています。この人形の制作者こそ、名人と称された小島與一です。

明治19年(1886年)福岡市で生まれた與一は、小学校を卒業後、画家に弟子入り。その後、博多人形師・白水六三郎のもとで人形制作を学びます。
博多人形が全国で知られるようになったのは、明治時代のこと。與一が弟子入りした白水六三郎は、名工と言われた存在でした。その師匠の下で腕を磨いた彼が、後に最高峰の職人といわれたのは唯一無二の技の持ち主だったからでした。
博多人形伝統工芸士 川﨑修一さん
「若い時から原型を彫るっていう経験が多かった。指に唾つけて撫でるようにして、パパパッと速く作るのが印象的でした。」
繊細かつ豊かな表情や細やかな彫り込み、そして素焼き人形とは思えない美しい曲線美を仕上げていく與一。その類まれなる才能が高く評価された作品は、甘くほろ苦い思い出の作品だったのです。
