童画に込めた思い
2025年07月26日
[福岡県]
西島伊三雄(4)

子どもたちを描いた“童画”で知られる西島伊三雄。
戦地ビルマで描いたスケッチを持ち帰る際にこんな言葉を記していました。
「絵は何年たっても其の時を思い起こさせてくれる」。
その言葉にはどんな意味が…。

23歳で戦地から帰国した西島は、観光ポスターのコンクールで世界一に輝くなどグラフィックデザイナーとして不動の地位を確立していきます。
その一方でこだわり続けたのが、西島の代名詞ともいえる子どもたちを描いた“童画”の制作です。
晩年、西島はこんなことを語っていました。
故 西島伊三雄氏
「自分に嘘言うような絵は描きたくなくなってきたんですね。歳とると。
やっぱり「子どもの絵は俺だ」と。」

自宅兼アトリエには、西島の大量の原画が残されていました。
その数は1000点以上に及ぶといいます。
アトリエ童画 代表取締役社長 西島雅幸さん(長男)
「絵の中に必ずいるんですよ自分(父)が。」
西島の童画には、幼い日の自身の姿が描かれていたといいます。
「何年たっても思い出せる」
…西島にとって童画を描くことは、家族や友達と過ごしたかけがえのない日々を永遠に残す作業だったのかもしれません。
戦地でののどかなスケッチも…
自らの原風景を刻んだ童画も…
もしかすると西島が未来に託した平和へのメッセージなのかも…。
なんだかそう思えてきます。