式神楽と奉納神楽
2026年01月17日
[福岡県]
豊前神楽(2)

国の重要無形民俗文化財・豊前神楽。
600年以上の歴史を持つ神楽には全国でも珍しい独自のシステムが存在していました。
豊前神楽は、「式神楽」と「奉納神楽」という2つのパートで構成されています。

【求菩提資料館 栗焼憲児館長】
「まずは神様をお迎えするのにその場を浄めるという舞があります。それが式神楽の前半。そして、人々が神様と一緒に饗宴をするという奉納神楽。最後に式神楽の後半として岩戸神楽を奉納することによって全体の行事が終わる。」
式神楽は前後半合わせて7つの演目があり、奉納の際は必ずすべてが演じられます。
その一方で、奉納神楽は数ある演目の中から、なんとリクエストによって決まるのです。


【求菩提資料館 栗焼憲児館長】
「氏子さんたちが奉納料を払って自分たちに代わり、神楽講がリクエストに応じて神様に神楽を奉納してくれるという古い形態が残っています。氏子さんたちの思いを神様に伝えるためのシステムだろうと思います。」
リクエストが来るまで演目がわからないのは舞い手も大変だと思いますが、そこは熟練揃いの神楽講、時には観客も巻き込みながら華麗な舞を披露していきます。そしてリクエストが続く限り夜が更けても奉納神楽は終わりません。
その奉納神楽のクライマックスとなるのが湯立神楽。圧巻の迫力です。