剛毅木訥
2026年04月25日
[熊本県]
五高記念館(4)

明治時代、旧制五高の指導者だった3人が目指した教育。
それは、未来を見据えた人間教育でした。

講道館を創設した近代柔道の父、嘉納治五郎。
日本の怪談などを翻訳し、自らも日本人となった小泉八雲。そして日本文学に新たな風を起こした文豪・夏目漱石。彼らが旧制五高の指導者として目指したのは、やがて英語が世界言語となる未来を見据えた教育でした。
彼らは、身近な体験から生まれる共感と挫けずに学ぼうとする強い意志を説いていったのでした。その教えに対し生徒たちは、自分を磨くかのように学び続けました。
やがてその姿は、五高の校風「剛毅木訥」(ごうきぼくとつ)として受け継がれていきました。

五高記念館研究員 薄田千穂さん
「剛毅木訥は、五高がずっと精神的支柱として語り継いできた言葉です。五高記念館は、これからの社会を作る人に対してもその精神を語り続けていきたいと思っております。」
「剛毅木訥」が求めるのは人間の誠実さ。
今年で熊本地震から10年、復興を成し遂げようとしている影には、熊本の人たちの誠実な想いがありました。どんな困難にも屈しない意思と、見た目の豊かさではなく内面の充実感に価値を置く、この「剛毅木訥」の精神が今も熊本には息づき、未来への道しるべとなっています。