川にせり出す商店街
2026年09月05日
[福岡県]
旦過市場(1)

北九州の台所と称される旦過市場。
大正時代から100年以上の歴史を刻む老舗商店街は、二度にわたる火災を乗り越え、新たな賑わいを育んでいます。

4年前の2022年、旦過市場は二度にわたる火災で甚大な被害を受けました。しかし、直後からクラウドファンディングなど多くの支援を受け、再生の道を着実に歩み続けています。
旦過市場商店街 前会長・黒瀬善裕さん
「炎を見た時は何も考えられなかった。旦過市場はなくなるんじゃないかと思った。本当に皆さんのお陰です。感謝しかないです。こんなに多くの方々から支援の申し出やご寄付をいただくなど思ってもみなかった。」

小倉はもとより北九州市民の台所として親しまれてきた旦過市場。その象徴ともいえるのが、神嶽川へせり出すように店舗が建ち並ぶ景観です。全国でも珍しいこの構造は、市場の起源に由来していました。

旦過市場商店街 前会長・黒瀬善裕さん
「大正期の始め神獄川を昇る鰯などを乗せた船が、川岸に荷を上げて商売したのが始まりです。やがて水深が浅くなり店舗も増えたことから川上に張り出すようになった。」
やがて小倉湾の潮が引いたことで水位が下がり、船が入れなくなりますが、市場の需要は衰えず、ついに川の上に張り出して店舗が建てられていったということです。

そんなレトロな佇まいとは裏腹に、旦過市場はオリジナルの新商品を生むなど新たな挑戦を続けてきました。
小売業界の革命的なシステムもこの地から生まれていたのです。