レトロな先駆者
2026年09月12日
[福岡県]
旦過市場(2)

4年前の大火災から再生の道を歩む旦過市場。
100年以上の歴史を持つ老舗であり、新たなチャレンジを続ける市場でもありました。

大正9年創業の老舗「小倉かまぼこ」。
その代名詞ともいえるのが、半世紀以上続く大ロングセラー「カナッペ」です。魚のすり身に人参やタマネギを練りこみ、薄いパンで巻いて揚げた逸品。昭和34年に二代目の女将が考案したという旦過生まれのオリジナル商品です。
さらに旦過生まれは他にも…。

昭和31年、市場の一角に日本のスーパーマーケットの元祖ともいわれる「丸和」がオープンします。セルフサービスや24時間営業を日本で初めて導入。今では当たり前のシステムがここで生まれたのです。実はその後押しをしたのが「小倉かまぼこ」の創業者だったとか…。
小倉かまぼこ 代表取締役(4代目) 森尾泰之さん
「うちの創業者の森尾伊三郎が(丸和の社長に)スーパーをやるんだったらアメリカに視察に行った方がいいよって助言をしたというふうに、父がお爺ちゃんから聞いて、僕は父から聞いたんですけど。」

新たな挑戦を続ける風土は今も旦過市場に残されています。
フルーツを贅沢に使った「こくら堂」のかき氷。高品質な素材が市場内で揃う利点をいかし、SNS映えする贅沢なかき氷をブームにさきがけ展開。あの火災直後にも行列ができる程の大人気となりました。
古さと新しさ、そして個性が溢れる旦過市場。
その魅力をファインダー越しに見つめ続けるカメラマンがいました。