かごしま黒豚のルーツ
2026年10月03日
[鹿児島県]
園田兵助(1)

鹿児島を代表するグルメ「黒豚」。
ブランド豚として全国区へと導いたのは、貧しい住民を数多く救ったひとりの獣医でした。

数あるブランド豚の中でも、その評価はトップクラスのかごしま黒豚。
1999年、鹿児島県の統一ブランドとなり、品種や餌などに厳しい基準を設けその品質を守り続けています。

枕崎の味処 一福 井上常大社長
「サツマイモをたくさん食べさせているので、肉自体に甘みがあって柔らかいです。」
全国に出荷されている大人気の「かごしま黒豚」。
そのルーツは、今から400年前、薩摩藩初代藩主・島津家久が、琉球から取り寄せたのが始まりとされています。しかし、現在鹿児島ブランドとなった黒豚と、当時の黒豚とでは品種が異なります。

品種はイギリスからやってきたバークシャー種。筋繊維が細かく歯切れがよく、うま味をたっぷり含んでいるなど、他の品種にない特徴をもっています。エサにサツマイモを与えることで、黒豚の脂肪の質が向上し、さっぱりとした食味や締まりのある肉質になります。
「この豚を育てれば、みんなが幸せに暮らせる」と、このバークシャー種を育てることを懸命に進めたのは、今から100年前、枕崎にいた獣医でした。