ペットの似顔絵もOK!? 進化する伝統工芸「八女すだれ」の奥深い世界
2026年06月16日
[発信!GT-R]

KBCラジオ「ヒルマニ」の発信GTRのコーナーでは、毎週火曜日、KBC防災ネットワーク主幹・太田祐輔解説委員とKBC加藤恭子アナウンサーが、地域リポーターの皆さんに街の話題を伝えてもらっています。
今回は、福岡県八女郡広川町の地域リポーター・「ネイティブテキスタイル産地プロジェクト推進協議会」に所属されている中村昌史さんが登場。
100年以上の歴史を持つ「八女すだれ」の魅力を伝える展覧会や、すだれにイラストを描くアート作品について語りました。
■涼を彩る「八女すだれ展覧会」 “オーダーメイド”のアートパネルも!

現在、八女伝統工芸館では「涼を彩る 八女すだれ展覧会」が7月5日まで開催されています。
この展覧会では、神社仏閣で使われる「御簾(みす)」から家庭用のインテリアすだれまで、さまざまな八女すだれが展示販売されています。
中でも一番の目玉は、地域リポーターの中村さん自身が手掛ける「すだれのアートパネル」です。
中村さん:お客様の要望に応じて、すだれに私自身がイラストやデザインを手描きして、額装してお渡しするサービスです。
今までに、お客様の愛犬やお店のロゴ、屋号、家紋などを描いた作品をお届けしてきました。
お祝いのプレゼントにも色々使っていただいてます。
太田:いやぁこれ、記念に残るすだれが出来上がるっていうね!
加藤:すごいですね!
ただ涼をとるための道具ではなく、世界に一つだけのアート作品としてすだれを楽しむという新しい提案に、スタジオも驚きを隠せません。
この展覧会では、すだれの新たな可能性を発見できるかもしれません。
■「古い」は誤解!すだれの“雷文様”に込められた日本人の祈り

中村さんは、八女すだれの魅力を「主張しないデザインの中に、日本人の精神性や祈りが込められているところ」だと語ります。
その象徴が、竹ひごの「節」を使って描かれる模様です。
中村さん:神社で使われている御簾には雷の模様を描くんですね。
この雷っていう模様というのが、漢字の成り立ちも雨に田んぼですよね。
雷が多く現れる年は田んぼが潤って稲がよく育つということで、五穀豊穣の意味合いが込められているんです。
この、よく見ないと気づかない節模様に、日本人のルーツやロマンが感じられるなっていうのが、僕が好きなとこですね。
太田:日本人の精神性や祈りが込められているっていうのはそういうことですね。
加藤:見る目が変わってきますね!
何気なく見ていたすだれの模様には、古くから続く人々の豊かな暮らしへの祈りが込められていました。
すだれが持つ奥深い魅力に気づかされます。
■絣を食べる?綿雪のかき氷?広川町の“涼”スポット
最後に、中村さんが「広川町で梅雨の季節に室内で楽しめる場所」としておすすめしてくれたのが、久留米絣の織元「坂田織物」が運営するSakata Cafeです。
中村さん:こちらはカフェなので、お食事とかスイーツも楽しめるんですけど、すべて絣にちなんだメニューがありまして。
今で言うと、これから暑くなりますけど、綿の糸を模したような「わた雪のかき氷」。
これがおススメですね
加藤:ええ~!
太田:いやあ、美味しいものもいっぱい並ぶんですね!
絣の糸をイメージしたふわふわのかき氷は、見た目にも涼しく、まさにこの季節にぴったり。
伝統工芸の産地ならではのユニークな発想が光る一品です。
また、中村さん自身が経営する、明治元年の町家を改装した竹工芸の雑貨店「町家キュレーション おもやい」も八女市福島地区にあり、立ち寄るだけで癒される空間になっています。
