2018年、マエストロ・佐渡裕氏は福岡県行橋市を訪れた際、地元の育徳館中高管弦楽部に迎えられたウェルカム演奏に感銘を受けます。
その曲は、ブラームスの交響曲第1番。佐渡氏は、その場で生徒たちを早速、指導。以後、佐渡氏は条件付きで演奏会の開催を持ち掛けました。一方、提案を正面から受け止めた生徒たちは、ベートーベンの超大作、交響曲第9番の演奏を逆提案。「奇跡のコンサート」としての取り組みが始まります。
しかし、そもそもハードルが高い演奏会の開催に、コロナ禍も立ち塞がる現実。出逢いから演奏会、卒業までの4年間の記録です。