【草木染職人➊】「ふるさとの色」馬場崎凪さん
2026年08月02日

佐賀県小城市の草木染工房よもぎ。
3代目馬場崎凪さん(26)は自然由来の成分を染料とする草木染めの職人です。
染料の材料となるのは茜、藍、玉ねぎの皮、柿渋など。
それぞれの植物が持つ本来の色の掛け算で、一枚の布を染め上げていきます。
何度も染め重ね、濃く染め上げるのが凪さんのこだわりで、特に隣町白石町の特産“タマネギ”の皮から抽出する黄色を大切にしています。

思い描いた色に染まるまで数日かかることもあります。
凪さんは、 やってみないとどうなるか分からないという意外性すら面白がり、次なる染色へと向かっているそうです。

同じ草木染職人である父・誠さんから受け継いだのは、「色に妥協しない」という信念です。
原料や気温、湿度といった自然環境の変化に寄り添い、自分が満足できる色を目指してひたむきに生地を染め上げます。

凪さんが未来に残したい風景は「白石町の風景」
小城市の隣町、白石町は、全国でも有数のタマネギの産地です。
そのタマネギの皮で染めた「故郷の色」をベースにしながら、凪さんは自分にしか作れない色彩を追い求めたいと考えています。