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どんなに世の中が変化しても変わらない場所、変わらないふるさとの風景。地域の守り人が大切にするとっておきの絶景をご紹介します。

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【今宿人形❷】「伝統とインテリア」佐藤由美子さん・圭比古さん

2025年11月23日

「災いが去る(さる)ように」と、古くから博多の町の玄関先に飾られてきた土人形「猿面」。
火災や盗難、魔よけのお守りとして家々を見守ってきたこの縁起物は、“今宿人形 人清”の初代・大橋清助氏が、120年前の明治38年に今宿の地で作り始めたという歴史ある人形です。
その4代目にあたる佐藤圭比古さんが本格的に人形師として歩み始めたのは5年ほど前のこと。それまでは人形師である父・好昭さんの作品を国内外で販売する仕事をしていました。

外商でお客様の家を訪れる中で、佐藤さんはある思いを強くします。
「現代の建物に合う、インテリアとして飾れるものを作れないか」。
その発想から、伝統的な形はそのままに、ポップでカラフルな彩色を施した新しい猿面が生まれました。
「伝統工芸を現代の暮らしに」新たな試みです。

3代目として工房を支えてきた母・由美子さん。
圭比古さんが、伝統を守りつつも、様々な形で今宿人形の可能性を広げようと、日々作品作りにはげんでいることに、「嬉しいことですね、やっぱり」と、その表情は安どと感謝にあふれています。

今宿の町を北に向かうと、博多湾の湾奥部となる今津湾があります。
水深が浅く、のどかな風景が広がるこの湾で、かつては今宿人形の原料となる粘土がとれたと聞いています。
「今宿人形の原点ですね」と語る佐藤さん。
穏やかな湾の風景は、彼の創作活動の源であり、いつまでも守り続けていきたい大切な場所なのです。

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今宿人形 人清

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