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どんなに世の中が変化しても変わらない場所、変わらないふるさとの風景。地域の守り人が大切にするとっておきの絶景をご紹介します。

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「箔の調和」(福岡県福岡市西区)

2024年05月05日

仏像や仏画の装飾として、仏教美術に華を咲かせてきた「截金(きりかね)」。
今から約1400年前に仏教と共に伝えられたといわれていて、ものすごく単純に表現すると、「とても細い金箔で文様をえがくこと」になるのではないだろうか。

福岡市西区に工房を構える截金作家の江里朋子さん。
髪の毛よりも細い1本の金箔を、2本の筆を扱って作業をしているのだが、遠くから見ていると、何をしているのかまったく分からない。
筆が空間を動いているだけのように見えてしまう。
それほど「截金」の世界は繊細で奥が深い。

だが、「細い」といっても、截金は光を放つ。
ともすると、作品のメインとなりそうだが江里さんは、「截金は装飾」という考えを持っており、作品との調和を大切にしている。
飛鳥時代から伝わる截金の技法と考えは「令和」でも受け継がれ、独自の輝きを放っている。

そんな江里さんが未来に残したい風景は「愛宕浜から見える景色」だ。
工房から歩いていける距離で、よく散歩をするという。
「自然」をモチーフにすることが多い江里さんの截金作品。
そこには確かに、福岡の自然が光り輝いて描き出されている。

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