どんなに世の中が変化しても変わらない場所、変わらないふるさとの風景。地域の守り人が大切にするとっておきの絶景をご紹介します。

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フクロウの住む山(佐賀県基山町)

2021年01月17日

自然に囲まれた基山(きざん)のふもとで、自宅兼陶房を構えるのは、陶芸歴38年になる坂口和彦さん。
坂口さんの作品は、彫刻した粘土を焼き上げる「陶彫(とうちょう)」と呼ばれる技術で作られる。
特に、フクロウやゴリラなどの動物を陶器で表現した作品が特徴で、毛並みや羽の模様など細部まで丁寧に仕上げられたそれは、今にも動き出しそうだ。

自然と動物が好きだったという坂口さん。テレビで見たシマフクロウの愛らしい表情に惹かれ、「自然の中の生き物たち」を表現することを決めた。

器などと違い厚さがある分、焼き上げるのが難しいという「陶彫」。
坂口さんのこだわりは、動物たちの表情…特に目と顔だという。
「自分の心の状態が動物たちの顔に表れる…」
動物たちの表情は人間にも通じていて、気持ちがゆったりしているとき、緊張しているとき…
まるでそこに心があるかのように、作り手の気持ちを映し出すのだという。

そんな坂口さんが未来に残したい風景は「フクロウが住む基山の自然」
生まれも育ちも基山で過ごしてきた坂口さん。子供の頃、よく草スキーを楽しんだり、野山を駆け回った思い出が蘇る。

また、動物の表情を彫る作業のときに、自分の心が荒んでいると感じたら、一旦手を止めて、自然を感じながら心を落ち着かせる場所でもある。
坂口さんの作品に多くある「フクロウ」も、実はこの山に生息しているという。
「そこに住む生き物たちを自由に楽しく表現したい」という信念をもって、きょうも陶器の動物たちに心を吹き込む…

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