どんなに世の中が変化しても変わらない場所、変わらないふるさとの風景。地域の守り人が大切にするとっておきの絶景をご紹介します。

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1日の終着地(福岡県糟屋郡宇美町)

2020年10月25日

宇美八幡宮の境内に店を構える、和菓子店「季(とき)のせ」。
その厨房に立つのは、この道55年の和菓子職人 宮部聖さん。

美味しいだけではなく、見た目も美しい工芸品のような和菓子。秋の代表作は焼きあがったばかりの焼き芋のような「ほっこ里」。
さらに、本物の柿に見立てた「秋来たし」は冬が近づくにつれ、形や色を変えて季節の移ろいを表現している。

美しく独創的なデザインは55年培ってきた聖さんの経験と腕があってのもの。
「美味しい・キレイなのは当たり前、和菓子とはまさに季節を作るということ」。
春夏秋冬、季節の移り変わりにはすごく気を使っているという。

そんな聖さんが未来に残したい風景は「井野山から望むパノラマ」
宇美町を一望でき、宇美八幡宮の大鳥居も見える、天気のいい日には、福岡タワーや海まで望める。

仕事終わりに30分かけて山頂の展望台まで登るのが日課になっているという聖さん。
風を感じて、その季節の香りや空気を感じ、五感で見る。
登山道の自然を感じることで、今まで培ってきた経験の引き出しが開き、アイデアが生まれることもあるという。

山頂にたどり着くことで見える「景色のゴール」はホッとする場所でもあり、自分にとって「1日のゴール」でもある。 
1日を終えたという区切りが、気持ちを切り替え、明日への活力となるという。
「季節を知らないと和菓子は作れない」と語る聖さんにとってこの場所は1日の終着地だ。

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