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どんなに世の中が変化しても変わらない場所、変わらないふるさとの風景。地域の守り人が大切にするとっておきの絶景をご紹介します。

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「ガラスのかたち」(福岡県遠賀郡遠賀町)

2024年05月26日

遠賀町でガラスの器を製作している小西晃さん。
工房の横にはカフェが併設されていて、訪れる方はジャズが流れる心地よい空間で、ガラス作品を鑑賞することができる。
一方、工房はというと砂漠のような暑さだ。1,260度のガラス炉。
その中で溶けたガラスを吹き竿で巻き取り、息を吹き込んで形を作っていく。
技法名は「吹きガラス」というのだが、とにかく作業が早い。
熱が冷めると理想の形にならないからだ。

日本ガラス工芸協会の理事も務める小西さん。
そんな小西さんが作品に込めるテーマの一つに「健全な器を作る」というものがある。
肉体を形成する食事に欠かせない道具でもある「器」。
その器が安全で、清潔で、心が弾むような美しさだったら、食事もさらにおいしくなるのではないか。
だからこそ小西さんの器は、持ちやすくて飲みやすいものが多い。
一度持っただけで、器に安心感を覚えるような感覚。
実際、手に取ってみると、長年愛用しているかのように、手に優しくフィットした。

「変幻自在な熱いガラスからグラスは出来て、その形に水がおさまりグラスは器という道具になる」と小西さんが教えてくれた。
それは、小西さんが作品としてガラスと向き合っているのではなく、あくまでもガラスの器は「道具」なのだという、強い意志を感じた。
生活と共にある小西さんの作品を見たいと思ったら、遠賀町の工房を訪れるのもおすすめだが、この夏も多くのガラス展を全国で開催しているので、ぜひ足を運んでいただきたい。

そんな小西さんが未来に残したい風景は「遠賀川」だ。
かつて遠賀川は「古遠賀湾」といわれ、現在の飯塚市まであったといわれていてる。
そのため交易などでも重要な起点になっていたそうだ。
これも小西さんが教えてくれた歴史だ。
他にも映画や音楽のことを話していたら、いつの間にか夕方になっていた。
雑談の中で、ふと、小西さんが遠賀川と両親の思い出を話してくれた。
その内容は小西さんの作品のように繊細で優しい思い出だった。

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