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寒は締まる(福岡県朝倉市・古処山)

2021年01月10日

雪が降る冬の朝倉市は、底冷えがするほど寒い。
しかし「紙漉き」を行うには、冬が最も適しているようで、気温が低いとカビなどが発生せず、紙も引き締まったものが出来上がるそうだ。

朝倉市秋月で140年以上続く「筑前秋月和紙処」。
4代目の井上賢治さんはストーブの上に置かれた鍋のお湯の中に何度も手を付けながら、手を温めては、再び冷水の中で紙を漉いている。

この時、作っていたのは、3月に朝倉市の高校を卒業する生徒たちが受け取る卒業証書。
これまでに1万枚近く作ってきた。

和紙は耐久性が強く、今でも多くの記録媒体として使用されている。
井上さんが作る卒業証書も、何十年と手元に残る。
朝倉市で青春を過ごした証が、和紙の上には記されることになる。

そんな井上さんが、未来に残したい風景は「古処山(こしょさん)」。
初日の出にも訪れる人も多く、秋月のシンボルとなっている。

井上さんは、朝倉市はこのまま変わってほしくないと願っている。
厳しい寒さをしのぐたび、ふるさとの自然はいつも井上さんを癒やしてくれる。

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