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「切って伝える」(佐賀県唐津市)

2024年06月30日

唐津くんちの「曳山」の壮大さ、そして細部にやどる繊細さに惹かれ、その感動と美しさを形に残そうと思い、陶芸の世界から切り絵の世界に飛び込んだ谷上ひかるさん。
生まれ育ちは和歌山県で、現在は唐津市内で活動をしている。

谷上さんの切り絵の魅力は、細部を照らす色使いだ。
遠くから見ると油絵のように見える作品も、近くで見ると切った紙が何層にも重ねられていることがわかる。
その積み重ねで色を調節していくのだが、どの段階で完成形を把握しているのか?私にはわからないイメージが、きっと頭の中に浮かんでいるのだろう。

撮影の日は、「波戸岬から見える馬渡島(まだらしま)」の切り絵の仕上げを行っていた。
馬渡島は呼子港からフェリーで約40分のところにある島で、谷上さんが頻繁に通う緑豊かな島だ。
作業は民宿「まだらや」の一室で行われていたのだが、やはり作品を納得する形にするには、現場に足を運んで風や温度を感じた方が良いと谷上さんは話してくれた。

そんな谷上さんが未来に残したい風景は「唐津市にある七つの島」だ。
玄界灘に浮かぶ島々には、その島ごとにストーリーがあるそうで、そのことを嬉しそうに話す谷上さんの姿が印象的だった。
だが訪れた馬渡島をはじめ、島々には過疎化がすすんでいるという現状もある。
谷上さんは今回の「馬渡島の切り絵」をきっかけに、多くの人が島を訪れることを望んでいる。
ちなみに今回の作品は民宿「まだらや」に飾られているので、ぜひ馬渡島を訪れてご覧いただきたいと思う。

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