【ネオン管職人❶】「ネオン看板」 弟子丸安生さん
2026年11月08日

「ネオンは寂れる一方でしょうや」と語るのは、ネオン管職人の弟子丸安生さん。
近年、LEDの研究が進み、ネオンに近い光を放つ製品が次々と開発されています。
時代の流れとともに、ネオン管を製作する人はますますいなくなるのではないか、と弟子丸さんは静かに未来を憂います。

今やLEDが主流となった看板業界で、希少なネオン管職人となった弟子丸安生さん、92歳。
ネオン工事からネオン管の製作、現場仕事まで、長年にわたり何でもこなしてきた大ベテランです。
そして、その貴重な技術を受け継ぐのが、弟子のバク・ジョンイルさんです。

バクさんがネオン管作りを始めたのは、師匠である弟子丸さんの提案がきっかけでした。
弟子丸さんがネオン管を作るのを見ながら、その技術を覚えていったといいます。
約20年前から始まった技術の習得。
今では「作ったら気持ちが良いし、気持ちが明るくなる」と語るバクさん。
弟子丸さんは「続けていって欲しい」と、その背中を温かく見守ります。

弟子丸さんが未来に残したいと願う風景、それは「中洲のネオン」です。
1982年当時の中洲は、色とりどりのネオンサインで溢れ、その光が川面に反射する様子は格別の美しさでした。
しかし、LEDの普及とともに、街を彩ってきた大きなネオンの灯りは次々と消えていきました。
「もう大きなネオンはないんじゃないですかね」と、少し寂しそうに語る弟子丸さんの目には、今もきらびやかな古き良き時代の光景が焼き付いているようです。