元祖“黙食” コロナ退散願い50人で“丸かぶり”~ふるさとWish大野城市~
124年ぶりの2・2節分。緊急事態宣言を受けてさまざまな節分行事が縮小・中止になる中、福岡県大野城市で、コロナ禍ならではの“丸かぶり”イベントが開催された。
企画したのは、同市内の小中学校や福祉施設などへパンを卸している「クロワッサン」の社長・山﨑貞水さん。同社は、コロナ禍で打撃を受けている大野城市内の飲食店支援として、大野城市役所売店で弁当や総菜を販売する事業を行っている。
今回は、「こういう状況だから、何か一つでも明るいニュースがあれば」という山﨑さんの呼び掛けで、市職員や商工会、飲食店などのスタッフ約50人に加え、大野城市PRキャラクター・大野ジョーも参加。同市役所前広場で「心をひとつに 黙っていても皆で前に進もう」をスローガンに、おおの山城大文字まつりで四王寺山に灯される「大」を人文字で作り、ソーシャルディスタンスを保って恵方巻を“黙食”した。
節分に吉方を向いて恵方巻を無言で食べると願いが叶うと言われている。KBC地域リポーターの一人で、大野城市にぎわいづくり協議会の平井由布子さんは「このような(みんなで集まる)機会がなかったので、とても良かった。“コロナ飛んでいけー!”と心の中で叫びました」と話す。
ちなみに、恵方巻は市内の寿司屋が提供。とてもおいしかったそうだ。
※この記事は2021年の情報です。