【わざわざ行きたい店】秋グルメ発見!窓辺で名物アップルパイ&アップルパイパフェにコーヒーが最高!カウンター席で過ごす贅沢なひとり時間『藍珈琲』(福岡市早良区)【まち歩き】

福岡市早良区飯倉、263号線・早良街道沿い。
古い建物の壁には、前の持ち主の屋号がそのまま残っています。
扉は2枚。少し入りにくそうに見えますが、開けてみると、剥がしたままの床と天井、そして通りに向いたカウンターが待っています。

注文を済ませて、窓の方を向いて座る。
誰とも目を合わせずに、自分のためだけのゆったりとした時間を過ごすことができます。

アップルパイとコーヒーの店『藍珈琲』です。


■席が、すべて外を向いている

この店の席は、窓に向いたカウンター席。向かい合わせになっていません。

「外を向いてゆっくりしてもらうために、向き合わせにしなかったんです」

店主の林田藍さんは、そう話します。自身が話すのが苦手だから、という理由もあるそうです。(林田さんは笑顔が素敵なとても話しやすい方でした)

近くに保育園や小学校があり、送り迎えのついでに立ち寄るお母さんも多いのだとか。

「ここでちょっと1人時間、過ごせるので助かりますって。ママが多いですね」

■「おばあちゃん家に帰ってきた感じ」

空間づくりで林田さんがお願いしたのは、新しくてきれいな店にしないことでした。

「新しいお店にしたくなくて、あえて古さを残したんですよ。おばあちゃん家に帰ってきた感じにしたいですって」

床はわざと剥がしたまま。天井も剥がして、お店っぽさを消しました。業者の方に天井を外すのには反対されたそうですが、何度もお願いして、今の空間ができあがりました。

改装を手がけたのは、林田さんがキッチンカーで店を出していた頃によく来てくれたお客さんで、内装の仕事をしている方でした。林田さんは「ご縁です」と言います。

■推しは、アップルパイパフェ

今回注文したのは、アップルパイパフェ(税込1,300円)と、アップルパイと珈琲「早良街道ブレンド」のセット(税込1,180円)。

なかでもぜひ頼みたいのが、パフェです。アップルパイがたっぷりとグラスの中に入っていて、食べ応えがあります。キャラメルソース、ホイップクリームにアイスクリームが絡まり、多幸感がすごいです。

メニューの始まりは、林田さんの学生時代のアルバイト。まかない代わりに食べていたアップルパイに飽きてきて、アイスをのせ、崩しながら食べていたのだそうです。キッチンカーではアイスを出せなかったので、店を持ったら必ずやりたかったメニューでした。

店を構えて、ようやくパフェを出せるようになりました。すると、親子でひとつのパフェを分け合うお客さんの姿が見られるようになったそうです。その様子を見て、林田さんはこう感じたといいます。

「アップルパイとコーヒーは自分一人の時間で、パフェは親子の時間で。なんかすごいいいなって」

一人でゆっくり味わうのも、子どもと分け合うのも、どちらもこの店らしい過ごし方です。

■アップルパイと、早良街道ブレンド

初めての人に何をすすめるか尋ねると、林田さんは「何を頼んでも」と前置きしてから、こう続けました。

「やっぱり、アップルパイとコーヒーかな」
ちゅ

アップルパイのもとになったのは、学生時代のアルバイト先で教わった味です。今はそのマスターの意志を受け継ぎつつも、作り方や仕入れ先を変え、自分なりに形を変え続けているといいます。

「今が一番いい形にしてます」

コーヒーは、近くのコーヒー店と何度もテイスティングを重ね、アップルパイに合う味に焙煎してもらっています。名前は「早良街道ブレンド」。飯倉に店を出してから、このあたりがかつての街道だったことを知り、名前を付けました。


■16万円のキッチンカーから

店主の林田さんは熊本県山鹿市の出身。結婚を機に福岡へ移り住んでから、そば屋でパートをしていた時期もあったといいます。

「子育てをしながらこのまま……何もせずに人生を過ごしていくのはちょっと寂しいな。なんかやりたいなと思って」

学生時代にコーヒー屋でアルバイトをしていて、コーヒーも好きだった。それなら小さく始めてみようと、2022年にキッチンカーを始めました。Instagramで車を売ってくれる人を呼びかけて見つかったのは、16万円ほどの車。

「それぐらいしかお金がなかったんですよ。本当にちっちゃく始めるしかなくて」

出店先は自分の足で探し、西新や港でキッチンカー販売を行いました。思い描いていたのは、最初から「景色見ながらゆっくり飲んだりとか、休憩スポット的な」場所。3年ほど続けたあと、天候に左右されない店を探していたときに声がかかったのが、元洋裁店だったこの建物でした。キッチンカーの頃に思い描いていた「ゆっくりできる場所」が、ここで形になっています。

店名は、自分の名前から付けた「藍珈琲」。

「キッチンカーだったからいいやと思ってやったんですけど、店舗化したらめちゃくちゃ恥ずかしいです。自分の名前だから」

と笑います。

■一人で、ふらっと

どんな人に来てほしいか尋ねると、少し考えてから、こう答えてくれました。

「男性でも女性でも、一人で来てほしいなぐらいです。扉2枚あるので、結構入りにくいっておっしゃられること多いんですけど、全然そんなことなくて」

2枚の扉を開けたら、窓の方を向いて座るだけ。アップルパイのパフェを崩しながら、少しだけ自分の時間を過ごしに、飯倉まで出かけてみませんか。

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■『藍珈琲』
住所:福岡県福岡市早良区飯倉7-3-5
営業時間:11:00-16:00、土曜10:30-17:00
定休日:日・月曜・祝日
Instagram @ai_coffee328
https://www.instagram.com/ai_coffee328/
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※記事内の情報は2026年9月取材時点のものです。最新の情報は公式Instagramをご確認ください。

■ 藍珈琲

住所:福岡県福岡市早良区飯倉7-3-5
Instagram @ai_coffee328

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