スープ・麺との相性を徹底追及したスライスチャーシューに拍手!「ラーメンの横綱 勝山」ふるさとWish みやこ町~年間300杯! 豚骨戦士 福岡のラーメンを斬る!VOL.17~

「勝山」の初代店主。週末や忙しい時は店に出て、2代目の原田剛さんを手伝っている

福岡県には1700を超えるラーメン店がある。県内40市町村を順次訪れ、ラーメンを啜りまくる本企画。未体験のバリ旨ラーメンに遭遇できるのが醍醐味であるが、筆者が注目している点が実はもう一つ。それは「ラーメン王国・福岡において、全くラーメン店のない町村はあるのか?」ということだ。まだ半分にも満たないVOL.17だが、いまのところラーメン店ゼロの地はない。
いつ行き着くのかと逆に、非常に興味深い。

今回の舞台である福岡県京都郡みやこ町には「ラーメンの横綱 勝山(しょうざん)」1店のみであった。(近隣にある「一晋」「味八」の住所は行橋市)。筆者調べではあるが、「勝山」は“みやこ町唯一のラーメン店”といって間違いない。

40年続く、みやこ町の人気店。“チャーシューメンのチャーシュー増し”で頼む強者も!

「ラーメンの横綱 勝山」の豚骨ラーメン(550円)。薄くスライスした豚バラチャーシュー、モヤシ、地元産「勝山ネギ」がのる

行橋ICから国道201号を田川方面に向かう途中。力強い“勝山”の文字と、横綱に扮した豚のイラスト(何とも味がある)が描かれた派手な看板が見えてくる。広い駐車場は満車。客の波が途切れない人気店だ。

店の歴史は約40年。山小屋分家としてスタートし、初代店主が独立。地名の勝山(かつやま)の読みを変え、勝山「SHOU-ZAN」へと屋号を改めた。
現在は、2代目の原田剛さんが暖簾を守っている。

「私はみやこ町で生まれ育ち、20歳の時アルバイトで勝山に。一度は店を離れたのですが大将が体を崩したことを知り、恩返しがしたいと再び働き始めました。厳しい修業の末、ようやく5年前に店を任せてもらえるようになったんです」と話す原田さん。初代の人柄に惚れ込み、ラーメンの道へ進むのを決めた。

大将に習い、原田さんがこだわるのは、臭みがなく老若男女食べやすいフレッシュな“取りきりスープ”。下処理、アク抜きを徹底した豚骨スープは、脂も抑えサラリとしているが、豚骨の旨味はしっかりと感じる。定番ラーメンにワカメ、キムチ、ワンタン、高菜など具のバリエーションを豊富に用意。より濃厚まろやかな味噌ラーメンも楽しめる。

みそラーメン(750円)。数種のブレンド味噌を豚骨スープに溶かし込む

そして、豚バラチャーシューも旨い。一般的な豚骨ラーメンよりも薄くスライスされているが、「箸でもった時に、麺やモヤシ、ネギなどと絡みやすいように」とのこだわりから。チャーシューメンにすると丼をチャーシューが覆い尽くし、さらに“チャーシューメンのチャーシュー増し”にする常連もいる。

国道201号沿いのこの看板が目印

おにぎりやご飯の米は地元米を使用。小上がり席もあり、ファミリーでの利用も多い。足を伸ばしてほしい名店だ。

【ラーメンの横綱 勝山】
住所:福岡県京都郡みやこ町勝山箕田388-1
電話:0930-32-4521
営業時間:11:00~21:00
休み:水曜
席数:50席
駐車場:18台

※この記事は2019年の情報です。内容は変更している可能性があります。事前にご確認ください。

ラーメンの横綱 勝山

住所:京都郡みやこ町勝山箕田388-1
電話番号:0930-32-4521
営業時間:11:00~21:00
定休日:定休日:水曜

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