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放送内容

共存共栄の精神

2019年11月09日

[福岡県]

八尋利兵衛(2)

八尋利兵衛は漬物商を営んでいた商人。利兵衛は明治12年10月、所用で訪ねた大阪の蛭子祭りで呉服商の安売りをたまたま目にし、感銘を受けます。
それをヒントに、合同での安売りを思いつき、博多の呉服商に持ち掛けたのですが、反応は厳しいものばかりでした。

当時の大売り出しといえば、店が倒産した時に行う「蔵ざらえ」。商人たちにとっては不吉なイメージだったのです。
それでも、利兵衛は諦めずに何度も交渉を続け、なんと27の呉服店の参加を取り付け、明治12年暮れに「誓文払(せいもんばれ)」という名で実現します。

さらに利兵衛はPRのため1万枚のチラシを作成。自ら郡部にまで配布して、その結果「誓文払」は大成功。しかし漬物商だった利兵衛には当然、利益はありません。

それでも14歳から呉服商で働いていた利兵衛は、呉服店が合同で安売りを行えば、たくさんのお客が集まる。そうなれば他の店も儲かるはずと考えました。博多で「せいもん払い」を始めたのは、商店街が共存共栄していくためだったのです。

そして彼のアイデアはこれだけでは終わりませんでした。

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