悲劇から始まった物語
2024年09月07日
[佐賀県]
赤い翼(1)
福岡と佐賀の県境にそびえる脊振山。今から88年前、その山頂付近に一機の飛行機が墜落しました。
乗っていたのはフランス人パイロット、アンドレ・ジャピー。
パリから東京を目指し、ゴール目前での悲劇でした。未完に終わった挑戦、しかしそこから想像を超える壮大な物語が始まっていくのです。
佐賀県神埼市の施設には、脊振山に墜落した機体の一部が展示されています。
がばいよか脊振 代表 西川記世さん
「脊振山に墜落した機体の翼の一部。私の出身の久保山分校の廊下に掲げてあった。」
今も地元で大切に保存されている“赤い翼”。
当時の最先端技術が詰まったコードロン・シムーン機です。1936年、フランスの飛行家アンドレ・ジャピーは、この愛機でパリ―東京間を100時間で飛ぶ懸賞飛行に挑みました。
パリを出発し3日後には香港へ。偉業達成は間近でしたが、不運にも悪天候に見舞われ、脊振山に墜落したのです。残された現場の写真が衝撃の大きさを物語っています。
しかし、これだけの大事故にも関わらず、ジャピーは奇跡的に一命をとりとめたのです。
命を救ったのは村人による懸命の救出活動でした。
その一部始終を記した一冊の本がありました。