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放送内容

童画の原点

2025年07月12日

[福岡県]

西島伊三雄(2)

童画

子ども時代の思い出が蘇ってくるような、懐かしさと優しさに包まれた絵。
西島伊三雄が描く童画(どうが)の世界です。
この童画が生まれたきっかけは、西島の戦争体験だったといいます。

童画

太平洋戦争さなかの1943年。20歳で海軍に招集された西島はビルマで終戦を迎えます。
童画制作の原点となったのは、戦地から戻る船の中での出来事でした。

アトリエ童画 代表取締役社長 西島雅幸さん(長男)
「船で帰ってくる時に1人が童謡をハーモニカで弾いた。みんなでその歌を歌う時にみんな声が出ないほど泣いたと。小さい時に親と遊んだ事とか友達と遊んだ事を思い出して涙が出たと。じゃあ子どもの絵を描こうといって童の絵を描くようになった。それは死ぬ寸前に病院でその言葉を聞きました。」

家族と離れ死と隣り合わせの軍隊生活で感じた、無邪気で楽しかった日々の尊さ。そんな思いが西島の作品に心を打つ何かを宿らせているようにも思えます。

ビルマスケッチ

そして西島は、戦地でも絵を描き続けていました。

故西島伊三雄氏
「絵を描くことは初めから思っとったですね。弟子に行って苦労してせっかく絵が描けるようになったのに兵隊に行っとるわけですから、他に何もしきらんとですよ。絵を描くことしかですね」。

長男・雅幸さんの元には、戦地から持ち帰ったスケッチが残されていました。
現地での日々をリアルに描いたビルマスケッチです。

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