放送内容

山口県宇部市“ゆうれい寿司”

2019年11月29日

[番組で紹介した情報]

“ゆうれい寿司” とは?

中野「“ゆうれい寿司”を販売されている『楠こもれびの郷』の河村美和子さんもスタジオに来ていただきました」
陽区「僕は山口県出身ですけど“ゆうれい寿司”を知りません!!」

“ゆうれい寿司”は宇部市(旧・厚狭郡楠町吉部)の郷土料理として語りつがれてきましたが、40年ほど前『宇部市楠地区生活改善実行グループ連絡協議会』の皆さんが後世に語り継いでいこうと復刻され、現在も作られています。『宇部市楠地区生活改善実行グループ連絡協議会』は1973年結成され、地域の生活文化など農山村活性化の活動をされています。現在は4名で活動され、リーダーは井上清美代(キミヨ)さんです。
山間地域である厚狭郡楠町吉部地区は、昔から美味しいお米が生産される地域でした。山間部の「棚田」で栽培されるお米は、現在も「全国米食味鑑定コンクール」で「奨励賞」を受賞するほどのお米です。“ゆうれい寿司”が作り始められたのは、江戸時代中期と言われています。

中野「普通お寿司にはサバなどの魚貝類が使われますが、ここは山間部なので魚貝類が獲れないので、お米だけでお寿司を作ったのです」
川上「お米だけで??」
中野「はい。お米だけなので、真っ白としていて、のっぺらとしているので“ゆうれい寿司”という名前が付いたそうです」
河村「お酢も山間部でとれる“柚子酢”を使った押寿司です」

“ゆうれい寿司” の原形は、白米ご飯に柚子酢を合わせ、「もろぶた」で押し固めた押し寿司で、それを切り分けて食べられていたそうです。具材などは一切使わず、表面が「真っ白」「のっぺら」としていたため、“ゆうれい寿司” という名称がついたと言われています。当時は、地域の行事や慶事の際に作られ、食べられていたということです。

中野「グループには4名いますが、そのうち2名しか作り方を伝授されていないそうです」
河村「もともとは郷土料理ですので、それぞれのご家庭の味があり、ハレの日に作られていたと思われます」
後藤「じゃあ、大きいのですか?」
河村「お餅を干したりする“もろぶた”に白寿司を作って切り分けて食べたそうです」

【現在の“ゆうれい寿司”の具は?】

川上「パッケージに幽霊が!上から見ると、真っ白!上に載っているのは?」
河村「“ゆうれい”ですので、柳の葉っぱを模した“きゅうりの皮”です」
陽区「手が込んでいますね」
河村「下が“かやくご飯”になっていまして、間に錦糸卵や宇部市北部でとれるものが色々入っています。一番上の層が白寿司です」

陽区「美味しい!」
後藤「まず柚子の香りが!美味しい!」
川上「薄っすら赤いのは?」
河村「デンブです。このエソのデンブもおばちゃんたちが時間をかけて、お酒で乾煎りします。朝4時から作り始めて『楠こもれびの郷』に到着するのが朝8時半です」
川上「じゃあ、大量に作ることはできませんね」
中野「全部手作りですからね」
川上「ちなみにお値段は?」
河村「そのパックで400円です」
川上「全部食べたらおなか一杯になりますね!」

現在、井上さん達の作られる“ゆうれい寿司”は、“エソ”の“でんぶ”をすし飯に混ぜたものと白米のすし飯の二層になっていて、間には、“椎茸”や“山菜”を甘辛く佃煮風に煮込んだものが挟んであります。現在も表面は「真っ白く」、「のっぺら」としています。
“ゆうれい寿司”は『楠こもれびの郷』で毎月第2、第4土曜日に限定で販売されています。『楠こもれびの郷』では“ゆうれい寿司」をはじめ、郷土の文化を伝えていくための取り組みを積極的にされています。

●連絡先 『楠こもれびの郷』 山口県宇部市大字西万倉1662番地1
     TEL: 0836-67-2617

川上「ありがとうございました!来週は?」
中野「椿説屋(チンゼイヤ)さんの“ジビエ”をご紹介!」

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楠こもれびの郷
  • 山口県宇部市大字西万倉1662番地1

  • 0836-67-2617

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