福岡県宗像市『江崎製麺有限会社』をご紹介!
2020年07月03日
[番組で紹介した情報]
『江崎製麺有限会社』とは?
『江崎製麺有限会社』は福岡県筑後市山の井にあります。代表は江崎史朗さんです。創業は昭和36年2月で史郎さんは4代目になられるそうです。現在は史郎さんと7名のスタッフで各種乾麺(ラーメン・うどん・そば・冷や麦など)の製造販売をされています。
先代のお父さん和男さんは生活の殆どの時間を麺づくり使われるような方だったそうで「父親の働く姿を見ながら、何とか楽をさせてあげたい。と思う様になりました。」と史郎さんは製薬会社に勤められていましたが、25年ほど前に4代目として製麺所を継がれたそうです。
“福島ラーメン”とは?
『江崎製麺』の代表的な商品に“福島ラーメン”があります。“福島ラーメン”は当初、八女市にあった昭和35年創業の『福島製麺製粉所』の商品として製造、販売されていました。史郎さんのお話では「60年ほど前に発売された商品ですが、当時の売上が約10億円にも上る年があったそうで、すごい人気だったそうです。」とのこと。
川上「ちょっと待ってください!60年前に10億?!1960年代の物価を調べたら、コーヒーが一本60円ぐらい。うどんや蕎麦が30~35円って出てました!それが10億って!!」
その後“福島ラーメン”は昭和40年代後半まで『福島製粉製麺所』で製造販売されていましたが、諸事情により事業が終了し、『江崎製麺』に商品として継承されたそうです。代表の史郎さんは「八女市を代表する商品を継承させて頂いたことに本当に感謝しています。後世に責任をもって繋いでいかなければいけないと常に思っています。」と何度もおっしゃっていました。
製造は?
史郎さんのお話では、「乾麺づくりは湿度管理がカギを握ります。当社は移行式という製造方法を取っています。製造を開始して、おおよそ丸一日で完成しますが、扇風機を使うなどして乾燥にムラが無いように注意深く仕上げていきます。」とのこと。製造を開始した翌日は早朝3時から4時くらいには麺の状態を確認し、微調整をしながら仕上げていくそうです。史郎さんによれば「一年で一番気を使う時期は乾燥する冬場です。湿度調整を誤って乾燥しすぎると裁断の際に割れてしまい商品として価値がなくなってしまいます。」とのこと。
川上「麺づくりって手間暇かかるんじゃないですか!?」
中野「江崎さんの所では、およそ1日で出来るそうですが、翌日確認して、微調整するのですが、その微調整が大変だそうです。最適な状態にするそうです」
後藤「今いい香りがしているんです!」
川上「これは“福島ラーメン”の“しょうゆ味”ですね。のどごしが良いですね」
陽区「丁寧に麺を作られている感じがします!」
中野「“福島ラーメン”は棒ラーメンで“しょうゆ味”と“とんこつ味”がありますけど、スープが粉状でなく、練り上げたタイプなのも珍しいです」
川上「2食分が入ったパッケージになっていますね」
『江崎製麺』では昔からの伝統的な製法を守りながら商品を作られていますが、消費者のニーズに応じた商品や地域おこしと連動した商品の開発にも積極的に取り組まれています。
“味噌汁一番”は麺の長さが通常の半分くらいの干し麺で、煮込み時間は3分と“お吸い物”や“味噌汁”の種に最適です。30年以上も前に開発されたそうです。「幼児の離乳食や高齢者の皆さんの嚥下食などにも使われていて消費者の皆さんに重宝がられていますよ」とのこと。
“運命の赤い糸”は赤く着色されたラーメン(着色剤は“クチナシ”を使われています。)地域おこしの一環として地元の水田天満宮の恋木神社とコラボした商品で2019年3月に発売。おみくじに似た「恋愛ワンポイトアドバイスくじ」等が同梱され工夫を凝らした商品に仕上がっています。
後藤「おみくじを開いたら『猫をかぶらず、犬をかぶる』と書かれています(笑)」
陽区「面白アドバイスですね」
川上「このピンクの色は何で出しているんですか?」
中野「“クチナシ”を使われているそうで、普通クチナシは黄色になるのですが、製造方法の仕方で、きれいなピンクになっています!それもテクニックですよね」
後藤「キレイですよね!」
中野「お花の形をした“かまぼこ”も入っていまして、はじめ“ハート”にしたかったそうですが、何らかのトラブルで割れてしまうと“ハートブレイク”になるので、“お花”にしたそうです」
陽区「恋が叶いそうな感じがします!」
●連絡先●
『江崎製麺有限会社』 福岡県筑後市山の井字二本松468の1
TEL:0942-53-2012
川上「来週は?」
中野「山口県宇部市の“ほおばり梅”をご紹介します!」