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薫と有紀の日曜日もダイジョブよ!

映画『ザ・スーサイド・スクワッド "極"悪党、集結』

2021年08月03日

[薫と有紀の日曜日もダイジョブよ!]

この作品の詳しい情報はこちらまで→https://wwws.warnerbros.co.jp/thesuicidesquad/

©2021 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved TM & ©DC Comics

 マーゴット・ロビーの“ハーレイ・クイン”とジャレッド・レトの“ジョーカー”という異色のキャスティングで大ヒットした『スーサイド・スクワッド(2016)』とタイトルに共通点はあるが“続編”ではない。

 “新生作品”というフレコミだが、これは“新生”を超えて“政治的メッセージ”を感じさせる意欲作だ。監督のジェームズ・ガンはタダ者ではない。

 今回大きく変わった点は二つ。まず、その監督&脚本がデヴィッド・エアーから『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』でおなじみのジェームズ・ガンに交代。そして「R15+」指定作品になったこと。

 なので、暴力的なシーンはあるにはあるが、その演出には不快感がないどころか、監督の“美学”すら感じさせる。さらに、随所で飛び出す“下ネタ”の数々は「エ~ッ!このネタってアメリカ人にもウケるのか~」と勉強になるものの、地上波TVでは放送禁止だろう。

ルックスは、どう考えても"極"悪党に見えないんですけど…。

 物語の設定はこうだ。全員が終身刑で服役中の14人の“極”悪党たちが、アメリカ政府によってリクルートされる。目的は「地球外生命を利用した究極の兵器」をこの世から葬り去ること。その恐ろしい計画を進めているのは、アメリカの脅威となっている軍事政権国家だから、まさに「悪をもって悪を制す」ワケだ。

 ミッションが成功すればご褒美として減刑されるが、裏切りや敵前逃亡を防ぐため前作と同様、頭の中に小型爆弾を仕掛けられてしまう。

 そんな「進むも地獄、逃げるも地獄」状態の悪党戦隊は侵攻を始めるが、冒頭のっけから見るものを完全に裏切る事件が発生してア然とする。上映時間はまだ2時間も残っているのに…。

 そして、次々に敵に襲われるが、それぞれの悪党が「射撃」「肉弾戦」「特殊能力」「人間を食べちゃう技」などを駆使して前に進む…という展開。

“ハーレイ・クイン”は、もはやマーゴット・ロビーにしか演じられないほどのインパクトで…。

 前作で主役級だったウィル・スミス演じる“デッドショット”は登場しないが「世界最強のスナイパー」という同じようなキャラの“ブラッドスポート”役に、これまた人気者のイドリス・エルバが起用された。

 そして、やはり拍手喝さいなのがマーゴット・ロビー扮する“ハーレイ・クイン”だ。今回も「中途半端な女優はハダシで逃げだす」レベルの怪演を見せ、今後のキャリアに影響しないか心配になるほどだった。

 さらに『ランボー』のシルベスター・スタローンの名前もクレジットされていたが、自分は彼の“顔”を見つけることができなかった。詳しい方がいれば教えていただきたい。

なぜか、この謎のサメの出番が多いのよ。

 そして、注目すべきは、彼らが「究極の兵器」と対決するための“戦術”だ。

 それまでの凶暴でパワーを持つものがクローズアップされたバトルとはガラリと変わり「ひとりひとりの力は弱いが、地道に働く人々によって社会は支えられているのだ!」といったメッセージが発せられる。昨年(2020)アメリカで公開されていたら、さらにトランプ前大統領にとっては痛手になっていただろう。

 これは、おなじみの「DCコミックス」作品に間違いないが、その一方で「単なるアメコミ作品」ではないところが大きい収穫だった。

"極"悪党戦隊の運命やいかに!

※8月13日(金)からT・ジョイ博多、ユナイテッド・シネマ キャナルシティ13、ユナイテッド・シネマ福岡ももちほかで全国ロードショー

※この作品は「R15+」指定作品です。

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