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薫と有紀の日曜日もダイジョブよ!

ディカプリオの風貌と登場人物の秘密にはビックリ!!        映画『ワン・バトル・アフター・アナザー』

2025年09月25日

[薫と有紀の日曜日もダイジョブよ!]

この作品のさらに詳しい情報はコチラ→https://wwws.warnerbros.co.jp/onebattlemovie/index.html

©2025 WARNER BROS. ENT. ALL RIGHTS RESERVED.

 タイトルの『ワン・バトル・アフター・アナザー』は、本編中で「次から次へと戦いが起きる!」と訳され、まさにそのとおりに話は進む。冒頭から下ネタあり、暴力シーンありで、予告編のキャッチフレーズ「怒涛のチェイスバトル」に偽りなしの過激な作品…と思いきやまったく予想外の展開を見せる。

 ポール・トーマス・アンダーソン監督はカンヌ、ベネチア、ベルリンの三大映画祭で世界でただひとり「監督賞」を受賞した人物。その手によって練り上げられた脚本は、舌を巻くほどの高いクオリティだった。

ショーン・ペンが演じるロックジョー大佐や彼を取り巻く人々のえげつなさは、もはや“カルトなみ”で…。

 レオナルド・ディカプリオが演じる主人公・ボブ・ファーガソンは爆発物を扱う革命家。「腐敗した資本主義を叩き潰す!」といった感じの過激派集団に属している。どこで教わったのか銃の扱いになれている彼の妻も同じ仲間で、妊娠していることが明かされる。

 ほどなくして女の子が生まれ、ウィラ・ファーガソンと名付けられる。父親になったボブはキャラに似合わず子育てに熱心となり「夢物語のような革命に疑問を持つようになる」…という心境の変化が重要な伏線だ。

 彼らの過激派集団は不法移民を手助けする活動も行い、おそらく資金集めのためであろう銀行強盗に手を染める。そんな中、ショーン・ペンが演じるえげつない敵役のスティーブン・J・ロックジョー大佐によってボブの妻、つまり幼子のウィラの母が身柄を拘束されてしまう。

 ロックジョー大佐の目的は過激派集団の撲滅なのでボブと娘に危機が迫るのは明らか。そこで二人は仲間の協力を得て姿をくらます。

ベニチオ・デル・トロが演じる“センセイ”なる人物がボブをピンチから救う重要なポジションで…。

 ここで場面が変わると、いきなり16年の月日が流れている。ボブは酒とドラッグに溺れて昔の革命家の面影はない。娘のウィラは生意気盛りの16歳で父親との間には深い溝がある。

 そんな中盤以降、主要登場人物の「アッと驚く事実」が明かされ、いったいどういう結末を迎えるのか最後まで目が離せなくなるのだ。

 本作を無理やりジャンル分けすれば「ミステリー&アクション映画」になるだろうが、それはあくまでも表面上の見え方でしかない。

 テーマの中に「不法移民対策」「価値観の違いを受け入れない人々」「いびつな経済格差」といったアメリカ社会の問題点を織り込んでいるにもかかわらず、エンディングにはさわやかな感動が訪れるというウルトラC級の演出だ。

 「ポール・トーマス・アンダーソン作品」というだけで映画館へ足を運ぶファンがいる監督だが、次回作でそんな観客が増えそうな秀作だった。

 ※この作品は10月3日(金)から T・ジョイ博多、TOHOシネマズららぽーと福岡、ユナイテッド・シネマ キャナルシティ13、ユナイテッド・シネマ福岡ももち ほかで全国ロードショー公開されます。

 ※小学生の観覧には、親又は保護者の助言・指導が必要な【PG12】指定作品です。

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