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【馬場漁網本店❷】「網でつなぐ」山内律子さん・山内智仁さん

2025年08月31日

福岡県筑後市で100年以上の歴史を誇る「馬場漁網本店」。
その4代目である山内律子さん(63)は、伝統の漁網作りをこれまで一人で守り続けてきました。
律子さんは、「品質と技術には妥協することなく、材料はすべて国産の“一流品”を使って網を作り続けてきた」と言います。
その言葉からは漁網職人として、仕事への揺るぎない誇りを感じます。その手から生み出される漁網はまさに芸術品です。

明るく、はつらつとしたその口調とはうらはらに、律子さんは5年前にステージ4のがんを宣告されました。
最初は、自分が病に苦しんでいることをほかの人に打ち明けることにためらいを持っていましたが、「病気と闘いながらも楽しく仕事をしている私の姿を見て誰かを勇気づけられれば」との思いから、最近ではむしろ自ら公表しているのだそうです。
数少ない漁網職人として、「漁をする皆さんから自分が必要とされている、そんな皆さんのために」という思いが律子さんの生きがいになっているのだそうです。

だからこそ律子さんは自分の技術について「継承を急がなくてはいけない」と語ります。
同時に、一朝一夕では積み上げることのできない漁網職人という職業に難しさとジレンマを感じています。
「はたから見えるほど楽な仕事じゃない。辛抱ができる人しか網は仕上がらない」と語る律子さん。
5代目となる息子の智仁さん(29)は就職活動中に、律子さんの病気について知らされ、地元の筑後市に戻ってきました。
「息子には他人ではなく自分が決めたからという思いで継いでほしい」と律子さんは話します。
智仁さんも「自分もその一部を引き継いでいけたら」と思いを強くしています。

律子さんが未来に残したい風景、筑後市馬間田地区では、繰り返し繰り返し、この地で人々が田んぼを耕してきました。
稲は毎年、夏の太陽をたくさん吸収し、秋になるとその穂を風に揺らし、刈り取りを待ちます。今年の夏も緑豊かな田園が広がっています。
律子さんは、植物の香りやたくさんの生き物の鳴く声を生み出す、昔から変わらない馬間田地区の原風景がこれからも続いていくことを、きょうも願っています。

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