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絶やさぬために(福岡県福岡市)

2022年01月09日

明治38年に今宿街道にできた人形工房・「人清」。
民族土人形である今宿人形の発祥の地で、現在は七隈にギャラリーを構え、夫婦で歴史を繋いでいる。

今宿人形を代表するひとつが「猿面」。
「災いを去る」ということで、福岡では玄関先に掛ける家も多い。
他にも「おたふく面」「今宿めんこ」など、味わい深い造形が今宿人形の特徴的だ。

3代目・今宿人形師の佐藤由美子さんは、現在、夫婦で作品を生み出している。
「古いもの中に新しいものがある」と話す佐藤さんは、愛嬌のある昔からのデザインを生かしながら、現代のエッセンスも取り入れ、時代に合わせた新作を発表し、人形ファンを喜ばせている。

そんな佐藤さんが未来に残したい風景は「七隈の粘土」だ。
博多人形や津屋崎人形、他にも九州の人形師から重宝されている粘土は、七隈で採掘されていることは、あまり知られていない。

昔は今宿でも粘土がとのことだが、町の変化に伴い粘土を採掘することが難しくなり、今宿人形も七隈の粘土を使うようになった。
焼き色がよく、色付けも映えるとのことで、人形師からの人気も高い。

しかし七隈の粘土も、このままでは無くなってしまうかもしれない。
それは今宿人形も同じで、人形師が粘土を使う量が減っているのだ。
100年以上続く、今宿人形。
その文化を残すために、全国・海外に人形の魅力を伝えていくことが大事になる。

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