ともに歩く(福岡県中間市)
2022年02月13日
「義肢工房ゆい」で義肢装具士として働く、嬉里浩二さん。
病気やケガなどで足を欠損した時に使用する「義足」などを作る仕事で、医師の処方のもと、患者に応じた装具を作っている。
学生時代に器械体操をやっていた嬉里さんは、後輩が練習中にケガをして、首に装具をつけている姿を見て、その装具の精巧さと役割に感銘し、義肢装具士を志した。
義肢装具士の仕事は、腕、足、指など多方面に渡るが、「再び歩くこと・仕事ができるようにする事が役目」だと話す嬉里さん。
もう一度、体を動かせる楽しい日々を取り戻す手助けをする。
それは必要不可欠な仕事であり、やりがいのある仕事だ。
そんな嬉里さんが未来に残したい風景は「底井野地区の小道」だ。
中間市は現在、フットパスと呼ばれる街散策が人気で、四季折々の風景を楽しむために、イベントでは市外からも人が集まる。
嬉里さんが歩いた一本道は、両側が田んぼに挟まれており、季節になると一面が黄金色に輝き、幻想的な空間が堪能できる。
中間市には他にも隠れた魅力的な小道が数多く存在している。
仕事の帰りに息子の友大さんと歩く、中間市の散歩道。
義肢装具は重苦しいイメージだが、もっと気軽にみんなに触れてほしい。
そう話す嬉里さんは、今日も息子さんとともに義肢装具の未来を考えている。