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「古代からの鍵」(佐賀県伊万里市)

2024年09月08日

佐賀県伊万里市で印章彫刻、いわゆるハンコ店を営む「小林はんや」の小林宏慈さん。
「ものづくりマイスター」や、国家試験である木口彫刻一級技能士の資格を持ち、確かな技術と知識で全国印章技術大競技会において、金賞・特別賞をW受賞する日本一の称号を持つハンコ職人だ。
祖父の代からハンコ店を営み、武雄市の実家では、「現代の名工」である2代目の父と、3代目の弟が跡を継ぎ、一家で印章彫刻士として仕事をしている。

ハンコの素材は、つげの木、水牛の角、象牙の順でランクとともに強度が上がっていく。
それらをノミや小刀で彫り上げるには、手入れされた道具と割れ欠けや潰れのない技法が必要。
文字の種類やサイズによっては髪の毛一本分の細さで、しかも曲線もあり、かなりの技術を要するが、健康な目と手、経験と感性があれば、ハンコ作りに年齢は関係ないと語る。

権利と財産を守るカギとなるハンコは防犯上、複写(コピー)できないよう複雑な字体である、篆書体(てんしょたい)や印相体(いんそうたい)で作成するだけでなく、わざとオーバーにしたり、古く見せたりとデザインに関してはセンスが問われる。
幼い頃から、祖父や父の仕事を見てきた小林さんは「マネできるならやってみろ」という強気な精神と確かな技術を受け継いでいる。

そんな小林さんが未来に残したい風景は佐賀県武雄市にある「武雄神社」。
創建約1300年武雄市でもっとも古い神社で白塗りの本殿や境内の豊かな自然はもちろんだが、本殿裏のもみじ通りを抜けると、荘厳で力強い、樹齢約3000年といわれる御神木の大楠が現れる。

神様の存在を示すかのような、なんともいえないありがたみや迫力があり、小林さんにとって子供の頃から見てきた風景でもある。
武雄神社の御朱印にあるこの大楠のイラストは、小林さんがデザインした印で押されており、由緒ある地元の「武雄神社」に関われたことを誇りに思っているそうだ。

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小林はんや 伊万里店

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