福岡県女子バレーボールチーム初の快挙!苦難乗り越え、地域と共にトップリーグへ ~ふるさとWish福智町~

「カノアラウレアーズ福岡」

福岡県田川郡福智町をホームタウンとして活動している女子バレーボールチーム「カノアラウレアーズ福岡」。チーム名の「カノア」はハワイ語で「自由」。「ラウレア」は「幸福」を意味しています。練習拠点の金田体育センターで、日々、汗を流しています。「カノアラウレアーズ福岡」は、全国の社会人バレーボールチームの上位27チームしか所属できないⅤリーグに2023-24シーズンから参戦することが決定しているんです!

「カノアラウレアーズ福岡」森田亜貴斗 代表理事兼監督

「Ⅴリーグ参戦」という結果を出した「カノアラウレアーズ福岡」ですが、ここにたどり着くまでは、順風満帆ではありませんでした。チームを率いるのは男子Ⅴリーグで活躍した森田亜貴斗さん。2019年から福岡市近郊のチームを引き継ぎましたが、極度の経営難からチームは存続危機に・・・。練習もままならない状態になっていた時に、声をかけてくれたのが福智町でした。練習場所の提供を受け、心機一転のカノアラウレアーズでしたが、やはり課題はチームの“運営資金”。選手として活躍してきた森田さんですが、チーム運営の知識や経験が全くなかったそうです。地道な努力を継続し、地元企業に支援のお願いに駆け回る日々が続きます。「腹をくくろう―」そう誓って走り続けた森田さんのもとに、徐々に有望な選手が集まり、チームの成績も上昇。支援をしてくれるスポンサーも30社以上になりました!例えば「遠賀観光バス」は遠征の際に貸し切りバスを無償で運行するなど、物理的にチームを支えてくれています。こうしたスポンサーや福智町の支援もあって「カノアラウレアーズ」は2022年に行われた数々の大会で結果を出し、福岡県女子バレーボールチーム初の快挙となるⅤリーグ参戦が認められました。

さまざまな地域貢献活動を行う選手たち

徐々に増えてきた地元企業の支援と応援。これに応えるように、選手たちは学校の出前授業や町のイベントに参加するなど、地域への貢献活動に積極的に参加しています。例えば、松永歩未キャプテンは「地域おこし協力隊」としても活動し、シニア向けに携帯電話の使い方講座を開くことも―。こうした活動は、チームを知ってもらうための大切な取り組みのひとつ。「私たちの今があるのも福智町のおかげでもあるので、感謝を伝える良い機会になると思います」と松永キャプテンは話します。

Vリーグに2023-24シーズンから参戦する「カノアラウレアーズ福岡」。まずは3番目のカテゴリーの「V3リーグ」からのスタートですが、3年後には「Ⅴ1リーグ」に昇格することを目標としています。その原動力は、チームを支えてくれた地域に元気を届けたいという恩返しの気持ちです。そんな「カノアラウレアーズ」の活躍と取り組みが、福智町の地域活性化の起爆剤になるか―。リーグ開幕に期待が集まります!


※この記事は2023年の情報です(「アサデス。KBC」3月21日放送、リポーター:ボビー)でお届けしました。

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