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過去の災害に学び、どう備えるか その1

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2024年07月17日

(太田)「KBCラジオ みんなで防災!」KBC解説委員の太田祐輔です。

(百市)百市なるみです。

(太田)毎週この時間は、あなたの命を守る防災について考えていきます。

(百市)今週は「過去の災害に学び、どう備えるか その1」をお送りします。

(百市)今週は「過去の災害に学び、どう備えるか その1」をお送りします。

(太田)今週から、過去の災害の記録を掘り起こし、「まさか」ではなく「いつか」発生することを前提に防災に取り組むことを提唱している九州大学工学研究院 環境社会部門の西山 浩司助教のお話をお届けします。
西山先生はどのような理由で「防災」に取り組むことになったのでしょうか?


(西山)私は出身が、九州大学理学部の物理なのです。
そこで、雲物理学を学んでいて、それが何かというと、積乱雲の内部の構造を調べようというものです。
今で言うと線状降水帯に関連しますよね。線状降水帯って積乱雲がいっぱい繋がった形なので、その内部で何が起こっているのとかいうことを終始大学院の時代調べました。
その後もずっとその関係の研究をしていました。ですから、線状降水帯などに関するその辺りの知見をなんとか防災に行かせないかというところが、私の出発点だったということです。

(太田)今、防災に関してはいろんな角度で研究されているじゃないですか。どういう風に広がっていったのですか?

(西山)防災という分野は非常に幅広いものです。基本の土木という分野はですね、やっぱ防災に関連する分野ですよね。橋とかコンクリートとかそういった分野や、交通、地盤、河川、水資源と分野が非常に幅広いのです。
共通したトピックとして環境と防災があるようなイメージですね。
なので、その中で私は防災の方をやっているのですが、その防災そのものも実は、他の学問と結構 繋がっていて、また広いのです。
例えばですね、地震学とかあと気象学ですね、あと心理学や社会学、法律・行政、いっぱいあるのです。
あと私が今、古文書を使った災害資料を検索していくっていうそれも実際、私やっているのですけどそういったところまで入ってきます。

であともう1つはですね、やっぱり地域のつながりを大事にしないといけないのが防災なのです。
地域の人たちがやっぱり地域のことよく知っています。我々防災の研究やっていてもやっぱりそれ以上に彼らはよく地域のこと知っているので、そことうまくコラボレーションしながら研究するということが大事になってきますよね。なので、私も最近、地域に入りこんでいくような研究をやっていて、研究者仲間よりも地域の人たちの知り合いが多いという状況になっています。

(太田)それだけ地域の中で、フィールドワーク的に研究をされているということですね。

(西山)そういうことですね。フィールドワークをやった上で、自分が学んできた知見をうまく合わせて、そこで出てきた知見を地域の皆さんに提供しているという、そのようなイメージでとっていただければと思います。

(太田)気象学から始まって、防災にそこまで西山先生が入り込むようになったのはなんかこういうきっかけがあるとかってありますか?

(西山)私自身は広島出身です。広島といえば、土石流が発生しましたよね。
2014年8月20日ご存知だと思うのですが、70名以上の方が土石流でなくなりました。あれがきっかけですね。
いくら貴重な研究 やって、いくら論文書いても、それだけでは全然役に立たないですよ。
やはりそこでやっぱり自分は地域にどんどん入り込んでいく必要があるなっていうことを感じ取って、やっぱ気象の知見を、地域の方にこういう時危ないよとかそういうことを教えるためにですね、やっぱりずっと活動を始めたとほうがいいと考えた。まず出発点はそこですよね。

(百市)防災と一言で言っても、幅広い視点・分野からとらえて考えられるのですね。
でもそれだけではなくて、現場・地域との関りがあってこそ、その知見が生きてくるのですね。

(太田)そうです。地域に入りこんでいくことの大切さというのを西山助教はおっしゃっていましたね。
それとやはり、いろんな要素が防災にはあって、いろんな角度から研究することの大切さというのも皆さんにもわかって頂きたいなと思いました。

(百市)KBCラジオみんなで防災
今週は「過去の災害に学び、どう備えるか その1」をお送りしました。
太田さん、来週は?

(太田)過去の災害の記録について、西山先生に話を伺いました。

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