【甲子園への道 福岡】指導歴40年の名将、最後の夏。真颯館・末次監督と選手たちの熱い絆
高校野球
2026年07月07日

指導歴40年の名将、最後の夏。
真颯館・末次監督と選手たちの熱い絆
高校野球の指導歴およそ40年、甲子園に6度導いた名将として知られる真颯館高校の末次秀樹監督(68)。
この夏限りでの退任を決意し、最後の大会に臨みました。
1試合でも長く監督と野球をしたいと願う選手たちに、熱い指導で応える監督。
初戦で敗退したものの、試合後に待っていたのは長年戦い抜いた名将らしいラストミーティングでした。
■指導歴40年、名将・末次監督の「最後の夏」

真颯館高校野球部を率いる末次秀樹監督(68)。
指導歴はおよそ40年、これまで6度の甲子園出場を果たした名将です。
そんな末次監督は、この夏を最後に監督を退任することを決めています。
最後の夏を前に「なんか寂しいですね」と本音をこぼしつつも、「どうにか1試合でも多く一緒に試合がやれるように」と、選手たちと一日でも長く野球を続けることを願っていました。
■「1日でも長く」願いを背負う初戦、しかし…

監督との夏を終わらせない――。
選手たちの想いを乗せた初戦の相手は北九州。
しかし、試合は序盤から苦しい展開となります。
真颯館は3回までに6点のリードを許し、重い空気が漂います。
ベンチで厳しい表情を見せる末次監督。
選手たちにとって、あまりにも大きなビハインドとなりました。
■意地の反撃!守備から引き寄せた流れ

流れを変えたい真颯館は4回、2番手・山口太雅投手をマウンドへ。
山口投手は三振を奪うなど好投を見せ、さらにレフト・中村夏稀選手がファインプレーでチームを盛り上げます。
良い守備からリズムを掴むと、6回裏。
先頭は好守を見せた中村選手。
粘って四球で出塁すると、後続も続き満塁とチャンスを広げます。
ここで打席に立った山口選手が押し出しの四球を選び、ついに1点を返します。
「監督との夏は終わらせない」という執念が、チームに反撃の狼煙を上げさせました。
■試合終了、そして感動のラストミーティング

しかし、反撃もここまで。
試合は6-1で終わり、末次監督率いる真颯館の夏は幕を閉じました。
試合後、主将の稲見大樹選手は涙ながらに「精一杯監督のもとで野球ができてよかったです」「ありがとうございましたと伝えたいです」と感謝を口にしました。
選手たちとの最後のミーティングで、末次監督は「きょうの勝敗よりも、この12名が1年間頑張ったことが一番の価値がある」と選手たちの労をねぎらい、「この苦労が一番の財産になっていくと思う」「感謝の気持ちを忘れずに」と、言葉を贈りました。
■「ありがとう」涙と笑顔の胴上げ、40年の指導者人生に感謝
ミーティングの後、選手たちから花束を受け取った末次監督。
40年の指導者人生を振り返り、「非常に恵まれていた」と語り、「ここまで長く野球ができたことは野球界に感謝をするとともに、巣立っていった生徒にありがとうという気持ちでいっぱいです」と、万感の思いを述べました。
最後は選手たちの手によって、感謝の胴上げ。
涙と笑顔に包まれながら、名将の最後の夏は、フィナーレを迎えました。

