【甲子園への道】弟が3番、兄が4番で迎えた夏 田川高校・臼井ツインズ、野球人生11年間の集大成
高校野球
2026年07月10日

福岡県立田川高校に、小学2年生から11年間、ともに野球を続けてきた双子の兄弟がいます。
3番サードでキャプテンを務める弟の臼井太陽選手と、4番ショートの兄・臼井陸人選手です。
攻守の要としてチームを支える二人が、一緒にプレーする最後の夏を迎えました。
■兄は4番、弟はキャプテン 田川高校の「臼井ツインズ」

田川高校野球部で攻守の要を担う「臼井ツインズ」。
弟の太陽選手は3番サードでキャプテンを務め、兄の陸人選手は4番ショートで打線を牽引します。
見た目はそっくりな二人ですが、インタビューで性格について尋ねられると、少し間を置いてから「性格はあまり似てないです」と口をそろえました。
■「太陽と野球をするのは最後」 11年間ともに歩んだ野球人生

二人が野球を始めたのは小学2年生の時。
以来、11年間にわたって同じチームで切磋琢磨してきました。
ともに歩んできた野球人生も、この夏が最後。
兄の陸人選手は「今回で太陽と野球をするのは最後なので頑張りたい」と語り、弟の太陽選手も「しっかり2人で助け合いながら、高め合いながらやっていきたい」と、大会への思いを口にしました。
■「感謝でいっぱい」スタンドで見守る母の思い

夏の高校野球福岡大会、北部大会2回戦。
田川高校は慶成高校と対戦しました。
スタンドでは、双子の母・亜記さんが息子の最後の夏を見守ります。
亜記さんは「2回打席に立って、2つのポジションを見ることができる」「感謝でいっぱいです」と、二人が同じグラウンドに立つ喜びを語りました。
■9回2アウトからの粘り 弟から兄へ、執念のヒット

試合は慶成高校にリードを許す苦しい展開。
しかし9回裏、田川は2アウトから粘りを見せ、チャンスを作ります。
ここで打席に立ったのは、弟の太陽選手。
「陸人を信じてバットを振り抜きました」と、見事2ベースヒットを放ち、望みをつなぎました。
そして、なおもチャンスで、打席には兄の陸人選手。
弟の思いに応えるように、執念の一打。
さらに1点を返しました。
■「11年間支えあってくれてありがとう」 宝物のような時間
土壇場での粘りを見せた田川高校でしたが、反撃も及ばず、12対9で試合終了。
臼井ツインズの11年間の野球人生が、幕を閉じました。
試合後、弟の太陽選手は「ここまで来れたのは陸人のおかげ。感謝の気持ちでいっぱいです」と語りました。
兄の陸人選手も「11年間支えあってくれてありがとうって気持ちです」と、ともに戦ってきた弟への感謝を口にしました。
二人の息子たちの戦いを見届けた母・亜記さんは、涙を浮かべながら息子たちの存在を「宝物です」と語りました。

