「私があんたにやったろが」副議長経験した元県議が蔵内氏への500万円手渡し告白【ぎゅっと】(2026年10月23日OA)
ぎゅっと
2026年10月23日
実名は4人目、自民以外の会派からは初めての証言です。「蔵内会長に500万円。茶封筒に包んだお金を渡した」福岡県議会ポストを巡る金銭授受疑惑で、副議長を務めた元県議が自分も現金を渡したと告白しました。
「それまでのつたない経験ですけれども、私の議会活動等々が評価されたもんだと。その後、吉村敏男氏から蔵内会長に500万円を用意しろと後日言われておりました」
23日午前、蔵内勇夫前議長に500万円を手渡したと証言した新村雅彦さん。
当時の民主党・県政クラブ県議団に所属していた元県議で、2012年から1年間、副議長を務めました。
実はこれまでもKBCの取材に蔵内氏にお金を渡していたと匿名を条件に証言していました。
実名を出した理由は、当時、疑惑の渦中にあった蔵内氏の次の発言でした。
蔵内氏「匿名で私にお金を渡したとおっしゃってるんでしょ。私、是非その人にお会いしたい」
新村氏「私があんたにやったろうがと申し上げるつもりだった。また嘘ついてると思いましたね」
いつか話すべきという思いがあった中、蔵内氏が近く記者会見を開くという報道を見て23日の証言を決意したといいます。
新村さんは、蔵内氏にお金を渡した当時を、こう振り返ります。
新村氏「最初は吉村議員から言われた500というのが本当かどうかというのが私も分からず尋ねたが、年明けて2012年になってからは口を濁して何百万とかいう数字は吉村さんは言われませんでした。ただ、『一席設けろよ』と『自民党幹部の皆さんと一席設けて世話しなさい』と言われたので」
そして副議長に就任する1カ月前。中洲の料亭で…
「蔵内会長が早めに来ていて、他の人はいなかったのでその折に、会長と言って座って、これですよとは言いません、あうんの呼吸なのか茶封筒に包んだ金を渡した」
結局、その料亭の食事代や自民党などとの懇親ゴルフ代で100万円ほどかかり合わせて600万円を負担したと話します。
記者Q「マスターズに100万円の支払いはゴルフ代、500万円は副議長のため?
新村氏「それはあいまいだが、多分そうだろうなと思いますよね。流れからいくと、どうしてもそれに対する費用と子どもでも分かる」
一連の金銭の負担についていずれの指示も、当時、民主党県議団の会長を務めていた吉村敏男氏だと新村さんは話します。
新村氏「吉村議員が3期の折に副議長に就任した副議長が終わった後だったか、吉村議員が700万、800万とか使ったもんなと話をされたので、金のまつわる話かという感じを受けた。その後、時間が経って私に副議長の意思はあるか、とお尋ねになった。自慢げ、悪びれずそういう話を言われたのを覚えていますので、恐らく、と勘ぐりますよね。2012年に副議長就任したが、当初は金銭授受についてもここのマスターズの会の費用は『あんたが払ってね』と指示したのは全て吉村敏男議員。一切自民からこうしてくれ、ああしてくれとは言われなかった」
新村さんが所属した県議団の流れをくむ旧民主県政県議団でも、これまで「金銭授受」について調査を進めてきましたが…
新村氏「手前みそだろうと。吉村議員が民主県政県議団に院政を敷いているという状況であるとすれば、私で金銭授受が終わったとは到底思えない」
新村さんから名指しされた当時の民主党・県政クラブ県議団の会長を務めていた吉村氏を直撃しました。
吉村氏「言ってません。直ちに名誉毀損で訴えます」
吉村氏は、新村さんが副議長になるにあたり、自民党幹部らと一席設けるように言ったことは認めましたが、自身が副議長になる際に700〜800万円使ったと話したことも完全に否定します。
吉村氏「そんなことはありません。私が副議長になれたのは3期目で会派の会長になって、いうなれば私の努力」
記者「Qお金を使ったから?」「いや全然違う。全然違う。私と蔵内会長は長年の盟友と言われてるからそんなこと必要ないんです」
新村さんの証言を完全否定する吉村氏ですが、金銭授受疑惑は旧民主県政県議団にまで広がった形です。
記者「Q自民党か会派かは別にして金銭の支払いがある?」原中誠志県議「自民党に持っていくなんてことはありません」
一方、最初に金銭授受疑惑を告発した吉松源昭県議は…「我々も中尾議員から請求された。蔵内議員は直接言わないという構図ができている。民主会派もそこにワンクッションあるのは、なるほどなと」
そして先ほど、蔵内氏自身もコメントを出しました。その中で、改めて「議会人事に関して金銭の授受を行ったことは一切ありません」と否定し、「必要となれば断固として法的措置を講じる所存です」としています。
金銭授受疑惑を巡る第三者委員会の調査が始まり、百条委の設置も決まりました。
蔵内氏はもちろん、元職を含めたすべての議長・副議長経験者、そして県議1人1人が調査の場で疑惑解明の責任をどう果たしていくのか。膿を出し切る、新たな局面を迎えています。
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