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飯塚市の自主防災組織や自治会で行われている防災訓練について 後編

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2020年04月08日

「みんなで防災!」KBC防災解説委員の太田祐輔です。
山田優子です。
毎週この時間は、あなたの命を守る防災について考えていきます。

先週に引き続き、飯塚市の防災のキーパーソン、飯塚市の吉田英紀(よしだひでき)防災危機管理監に話を聞きます。

飯塚市の自主防災組織や自治会で行われている防災訓練について 後編 です。

(太田)先週は、飯塚市の住民が自主的に行い、初めて「夜間」に行われた防災訓練についてお伝えしました。その防災訓練で見えてきたことはどういうことでしょうか?

(吉田)夜間だと、昼間よりどうしても状況は困難になります。
暗がりでの避難行動ですよね。ですから寝ている人にどのように連絡するかということ、それから、昼間と違って住民の誘導に必要な照明をどうするかとか、暗がりでの人員の掌握をどのように行うかとか、昼間とは違う新たな課題がだんだん見えてきました。このような課題を住民が知恵を出し合って解決していくことにこの訓練の意味があります。

(太田)夜間で、しかも雨が激しく降っているような状況を想像した場合、寝ている人もいたら、どう起こすか。考えただけで大変ですよね。

(吉田)やはり、普段からの隣近所の付き合いが濃密かということですよね。日ごろからよくあいさつをし、付き合いもあるところであれば、夜中に声かけても怒られたりはしません。
そういう意味では、平常時からの隣近所の付き合いが大事です。
コミュニティ防災が非常に重要だと思います。
いろんな自治会を見ていて、日ごろからの活動が活発なところほど、災害時も強いということが言えます。

(太田)吉田さんが見る中で、防災訓練についての課題はどういったところでしょうか?

(吉田)リーダーシップを発揮する人がいるかどうかですよね。
夜間の防災訓練を行った飯塚市の地域は自治会長が強力なリーダーシップを発揮して、地域をまとめ上げている。
危機意識を持ったリーダーがいる地域はしっかりと取り組めるが、そうでないところはやはり弱い。そのリーダーをどう生み出すかが課題です。

(太田)吉田さんが考える効果的な防災訓練はどんな訓練でしょうか?

(吉田)どれだけ実際の災害に近い状況を想像できるかというのが一つのポイントです。
該当地域の災害特性や地域特性に応じて想定できるかです。そうすれば、実際的、実践的な訓練をすることができます。

(太田)今後、飯塚でこのような訓練をやっていきたいというのはありますか?

(吉田)今、危険地域と言われる浸水地域や土砂災害警戒区域に住んでいる方は必要性を感じて訓練されているのですが、実は昨年の台風15号、19号をみてもそうですが、安全な地域にいても、例えば3週間ライフラインが止まるということもあるわけですよね。そうすると安全な場所でも水は使えない、電気は使えないということがあるわけです。自宅で避難することになりますよね。
買い物にもいけないので、当然備蓄が必要です。
だから訓練の対象はあまねく全市民が対象になるわけです。
そのあたりの理解を深めるための訓練も実施していきたいと考えています。

(山田)一人一人が「ここで災害が起きたら、この時間に災害が起こったら」という想像力を働かせること、そして地域の人たちのつながりの大切さを改めて実感しました。

(太田)この地域の場合は、強力なリーダーシップを持った自治会長がいるから訓練ができたという要素があります。そういう人を生み出す努力も必要です。

(山田)今週のテーマは「飯塚市の自主防災組織や自治会で行われている防災訓練について 後編」でした。
それでは今週のポイントを太田さんお願いします

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