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検察が懲役30年求刑 博多駅前ストーカー殺人

福岡

06/24 19:16

遺族は「できるだけ長く刑務所に入れて」と訴えました。

JR博多駅前で、元交際相手の女性を刺殺したとして殺人などの罪に問われている男の裁判で、検察側は懲役30年を求刑しました。

公判5日目寺内進被告「すべてにおいて僕が悪いと思っています」

最後の意見陳述で寺内被告は反省の言葉を口にしました。

去年1月、JR博多駅前の路上で、元交際相手の川野美樹さん(当時38歳)を包丁で複数回刺し殺害した殺人などの罪に問われている寺内進被告(32)。

24日の裁判員裁判の5回目の公判では、川野さんの母親からの意見陳述が書面で行われ、検察官が代読しました。

川野さんの母親の意見陳述「私は過保護なくらい、娘に愛情を注いできました被告人に対しては死刑にしてほしいです極刑が難しくてもできるだけ長く刑務所に入れてください」

書面には、川野さんと母親がお揃いの服を着た写真が添えられていたと言います。

その後、検察側は「短絡的で自己中心的な犯行動機に酌量の余地はない」などとして懲役30年を求刑。

一方、弁護側は待ち伏せはしていないとするなど、計画性はなかったとして、懲役17年が相当と主張しました。

これで審理は終わり、判決は28日に言い渡されます。

今回の裁判の検察側、弁護側の主張について整理します。

検察側は寺内被告がストーカーの被害申告を逆恨みし、被害者との接触は偶然と言えない、少なくとも17回被害者を刺し、傷の深さは最大でおよそ20センチなどと指摘し、「残忍極まりないもので悪質性の極めて高い犯行」として、懲役30年を求刑しました。

これは別の傷害事件と合わせた量刑ですが有期刑として最も長いものになります。

一方、弁護側は被害者を「待ち伏せした事実はない」包丁は別の傷害事件の被害者らからの襲撃に備え護身用に携帯していたものだとし、「犯行は計画的でない」として懲役17年が相当と主張しました。

寺内被告は最終意見陳述で「大事な娘さんの命を奪ってしまい申し訳ございません。毎日毎日後悔しています。」などと述べました。

判決は28日に言い渡されます。

6月24日(月)のニュース