旧門司駅遺構 北九州市が鉄道史の展示の在り方について検討
福岡|
09/13 16:43
北九州市門司区の複合公共施設建設予定地で見つかった旧門司駅の関連遺構について、北九州市は、一部の移築なども含めた展示の在り方について検討していることを明らかにしました。
遺構を巡っては、北九州市はこれまで、発掘調査を行った上で、遺構を取り壊し、複合施設の建設を今年度中に着工する方針を示していました。
12日から始まった市議会本会議の議員からの一般質問の中で、武内和久市長は、遺構を残してほしいという一部の市民の声を踏まえ、「他の駅の取り組みも参考に、鉄道史に関する展示の在り方について検討する」ことを明らかにしました。
また、別の担当局長が、他地区で行われている遺構の一部を移築して展示するなどの事例についても情報収集を行っていると説明しました。
一方で、北九州市は、現在の公共施設が老朽化しているため、新しい施設を整備する計画は進めていくと改めて明言しています。
この問題を巡っては、今月4日、ユネスコの諮問機関・イコモスが「重大な文化遺産」として遺構の保存などを求める「ヘリテージ・アラート」を発出していました。