“コロナ融資詐欺”元寝屋川市議に懲役10年・追徴金1億9800万円の判決
福岡|
10/07 19:09
新型コロナに関する融資制度を悪用し、医療法人などから3億円近い現金をだまし取ったなどとして、詐欺などの罪に問われた元寝屋川市議の女。福岡地裁は7日、懲役10年と追徴金1億9800万円の判決を言い渡しました。
判決などによりますと、吉羽美華被告(44)は、自身が大阪府の寝屋川市議だった2020年から翌年にかけて、コロナ禍で業績が悪化し公的融資を利用しようとした久留米市の医療法人などに嘘をつき、総額約2億9000万円をだまし取ったなどとして、詐欺と組織犯罪処罰法違反の罪に問われていました。
これまでの公判で、吉羽被告と弁護側は「詐欺の事実はない」と無罪を主張していました。
福岡地裁で開かれた7日の判決公判で、冨田敦史裁判長は「市議会議員という立場を利用することによって信用を得た」「これだけの被害を生じさせながら、反省するどころか不合理な弁解を繰り返しやむをえない」などとして、求刑通り懲役10年と追徴金1億9800万円の判決を言い渡しました。