小学校教師“殺害”の夫 検察側は懲役18年求刑 弁護側は無罪主張
福岡|
10/09 22:10
「自殺」か「他殺」かが争点になっています。
去年、久留米市の自宅で小学校教師の妻を窒息死させたとして殺人などの罪に問われている男に対し、検察は懲役18年を求刑しました。
「残して自殺するはずがない」「姉は一番の味方で相談相手だった。被告は、2度と刑務所から出てほしくない」
法廷で、遺族が今の心情を訴えました。
起訴状などによりますと、渡邉司被告(42)は、2023年9月、久留米市の自宅で妻で小学校教師の彩さん(当時35歳)の首を圧迫し窒息死させた殺人と死体遺棄の罪に問われています。
9日、福岡地裁で開かれた公判で検察側は、「被害者が自分で首を圧迫しても力が緩むので死ぬのは困難」「被害者に強くののしられ衝動的に犯行に及んだ」などとして、懲役18年を求刑しました。
これに対し弁護側は「被害者が自分で首を締めて自殺した可能性が高く、それを否定する証拠がない」などと、殺人について改めて無罪を主張しました。
公判の最後には、渡邉被告自身も殺害を否認しました。
「私は妻を殺害していません。しかし、敬意をもって埋葬すべきだったと深く反省しています」
裁判は結審し、判決は21日に言い渡されます。