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衆院選 福岡選挙区 非公認でドタバタ

福岡

10/09 22:40

「公認候補者として選挙区265名、比例代表14名、計279名を決定をいたしました」
自民党本部は北九州市の西側を選挙区とする福岡9区について大家敏志参院議員を第一次の公認候補から外す判断をしました。

自民福岡県連重鎮の藏内勇夫氏は「(大家氏から)「いわゆるその公認をもらえませんでした」とだいぶん気落ちしとった。
まぁ可哀相じゃあるけどね公認がとれなければ出るなとということを言うとった」と大家氏の様子を話します。
出馬そのものを左右する党の公認。投票する側にとってどれだけ大事なのか、有権者に聞きました。
「その人の考え方とか大事にしていることを、自分は一番に考えているので、後ろのあれ(政党)は考えていない。」
いっぽう候補者にとって党公認のメリットはかなりの大きさです。チラシやポスターの数、そして何より公認料です。「記者:公認するとこれだけのメリットがある」
「結構こう見るとありますね。こんな風に比べてみたことないから。全然違うんですね。」
「これはちょっと不公平かなと個人的には思います。無所属の方がどれだけ訴えていても、これだけ最初の決まりがあれば票も入りづらくなる。」

そもそも福岡9区が注目区になったのは大家氏が参議院から衆議院へ鞍替えしようとすることがきっかけでした。
福岡県連も後押しし、自民党本部に働きかけを繰り返し行ってきました。先月、KBCの取材に応じた際も、本人は自信をのぞかせていました。
大家氏は「理解してもらえるように万全の努力をしているつもりですが、通じているかどうか。大家敏志に決まると思いますね」と話していました。
しかし、9日の一次公認に本人の名前はありませんでした。
自民党の森山裕幹事長は「院を変わる場合には、特に任期中の議員の場合につきましては、
党からの要請がなされることが一つのルールでございますから」と説明します。
この結果を受けて、福岡9区の対立候補者たちは…。無所属の緒方林太郎氏は大家氏が公認されなかったことについて
「相手が誰になるか、私が決められることではない。誰が来ようとドンと来い、という気持ちでやってきた。自民党の公認がどうなるかとか踏まえて特別に何かすることはない」
無所属の三原朝利氏は「公認が出ようが出まいが無所属という形でもどんな形でも出馬する今まで通り変わらず前を向いて突っ走っていきたい」と話しました。
福岡9区には大家氏を含め5人が立候補を予定していますが大家氏の動向次第では福岡9区の構図は変わることになります。


今回の公認・非公認を巡る全国的な注目は“裏金議員”の処遇でしたが、
福岡4区で、収支報告書の不記載問題があった宮内秀樹氏は党の公認候補に入りました。
「納得感納得感というかほっとしたと」
「政治不信ということでありますから私もその一端をつくった当人でありますから
しっかり反省することは反省して謙虚に受け止めて戦っていきたい」と話しました。
自民党福岡県連では宮内氏と同じ自民党に所属し福岡県議の吉松源昭氏のどちらを公認するか党本部に判断をゆだねていました。
今回の判断に吉松氏は「もちろん満足はしないでしょう。国民の皆さん方も不満だと思いますよ。
500万円以下の不記載はあるいは裏金は問題ないんだと自民党が出したというメッセージに
受け取られかねない決定でありますので非常にまずい判断をされたなと」と話しました。

また、4区から出馬予定の維新前職 日本維新の会の阿部弘樹氏は「裏金をもらっていながら公認になるという自民党の体質、私は許されないと思っています」と話しました。
福岡4区は6人が立候補を予定しています。裏金と公認決定の問題がどのように影響するか
9日の決定を経て有権者がどのように判断するか選挙戦の争点となりそうです。

10月9日(水)のニュース