MAP 閉じる

検 索 閉じる

番組検索

番組キーワードから探す

番組名から探す

KBCマップ

エリア

福岡・佐賀のニュース

田川地区広域ごみ処理施設めぐり 田川市議会の議決に他の自治体が猛反発

福岡

10/11 18:21

糸田町長「田川は1つという思いで協議を進めてきた。それをこの期に及んで否決するなんて、やってることが全く逆」

香春町長「これまで関わってきた関係者、特に地域の方々、苦渋の選択をされた町民に対して本当に愚弄する行為であり、広域行政に水を差す。決して決して許すことができない」

川崎町長「ごみを焼却できなくなる。いかに地域の人たちが不安になる事か。このこと自体が大きな問題。一刻も早く現状を認識して田川市議会に議決して頂きたい」

福智町長「非常に残念なことでございます。足を引っ張るようなことをしてほしくないというのは個人的な意見でございます」

添田町長「正確な情報を認識してもらって議論してもらいたい。田川地域の住民のために、このことを政争の具にしてもらっては困る」

赤村村長「この問題をどうか早く片づけて、立派なごみ処理施設ができることを願っている」

田川地区の首長らが口を極めて非難しているのは、田川市の執行部と議会に対してです。

田川市郡8市町村で整備を進めている「広域ごみ処理施設」をめぐり、田川市議会が8日、稼働に必要な議案を否決したことを受けて、11日、田川郡6町1村の首長が記者会見しました。

8つの市町村は、一部事務組合を設立し、2016年度から広域ごみ処理施設を大任町に整備する計画を進めていて、来年4月の稼働を目指しています。

稼働にはすべての議会で、一部事務組合の規約変更を承認する必要がありましたが、8日、田川市議会は、反対多数で否決しました。

反対派の議員は、規約が定める組合の事務の内容があいまいであり、規約の拡大解釈により、市の業務が組合に委譲されて市民生活に影響が出る恐れがあるなどとしました。

また、施設の建設費を委託先である大任町へ支払っているにもかかわらず、「予算審議に必要な情報が提供されていない」などとして、大任町や組合に情報提供を求める決議や、情報公開条例を制定するよう求める決議が提出され、いずれも可決されていました。

これらに対し、一部事務組合の組合長を務める大任町の永原町長は、11日「話し合いには田川市の担当者も参加しているので、担当者が議会へ報告すればよい」などと反論しました。

ごみ処理施設建設をめぐっては、組合長を務める大任町の永原町長と、田川市の村上市長を始めとする田川市側で、情報開示への対応などをめぐって対立が続いている背景があります。

11日会見した町村長らは、「来年4月から住民らのごみ処理ができなくなる」と田川市議会の議決を非難し、1日も早く臨時議会を開いて承認するよう求めました。

10月11日(金)のニュース