初代門司駅関連遺構今月にも取り壊しへ 複合公共施設工事始まる
福岡|
11/15 19:19
開発か!文化財保護か!意見が割れるなか、初代門司駅の関連遺構が見つかった北九州市の複合公共施設の建設予定地で15日、遺構の取り壊しに向けた工事が始まりました。
門司港地域に点在する、公共施設を集約するための工事は、まず現地事務所を建てる作業から始まりました。
建設予定地では初代門司駅の関連遺構が見つかり、国際記念物遺跡会議=イコモスを始め、現地保存を求める声が上がっています。
しかし、市は、公共施設建設工事は計画通り進め、遺構については記録保存する方針で、そのための調査は13日に終了し、早ければ今月中にも遺構を取り壊す工事に入ります。
日本イコモス・溝口孝司副委員長「北九州市に踏みとどまって、市民・専門家との協議をお願いしたい。複合公共施設との共存のあり方を諮っていただきたい」
市は、遺構を一部移築する案の検討も続けていて、取り壊す前に改めて方針を明らかにするとしています。