海難救助の最前線…北九州航空基地で訓練など公開
福岡|
12/06 20:26
航海中の船で起きる転覆や火事などで、救助の任務にあたる第7管区海上保安本部。
その最前線である北九州航空基地で6日、訓練の様子が公開されました。
「ヘリコプターから、救助隊員が降りてきました。下にいる救助者をつり上げる訓練が行われています」。
船の衝突や乗揚げ、火災、浸水などの事故で、取り残された人たちを救助する訓練です。
潜水士の資格を持つ隊員の中でも、さらに厳選された救助のスペシャリストです。
6日朝にも、福岡県内で同様の救助をしたばかりです。
海難事故での救助件数は、北九州航空基地だけで年間50件から60件にのぼり、隊員たちは、1人につき毎月2回、こうした訓練に取り組んでいます。
9月に完成した新しい格納庫です。
救助用の中型ジェット機「ファルコン2000」は、能登半島地震の際、災害調査や捜索にあたりました。
救助の対象者は、レーダーよりも人の目で見つかることが多く、四角い大きめの窓が特徴です。
北九州航空基地長は「航空機や人材・装備を最大限有効活用して、市民の安全安心を守りたい」としています。